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バンド結成マニュアル
バンドの将来は出会いで決まる 成功するバンドを作ろう
>バンド結成予備知識
 >活動の仕方、レベルを知ろう


あなたはソロ(個人)で活動していこうと思っていますか?
それともバンド、又はユニットで活動をしていこうと思っていますか?

あなたが将来どういった活動をしたいのか、どういう過程で目標に向かっていくのかを考えたうえで、
活動の形態を選択していただけたらと思います。

ソロの場合、練習の時間もライヴの日程もほかの人の都合に合わせる必要がないので、
あなたの都合だけで決めることができます。

ですから時間がすべてあなたの自由に使うことができます。

目標を持って計画的にがんばっていけるならば、これはかなり大きなメリットになります。
しかし、誰も監視する人がいないからといって怠けてしまったならば音楽活動が止まってしまいます。
誰も注意してくれる人がいないというのがデメリットになってしまうのです。
このことがメリットにできるかデメリットになってしまうかはあなた次第です。

お金の面では、練習のときにスタジオなどの広い場所を借りる必要もなく自宅でことが済んでしまうので、
ほとんどお金がかかりません。
場合によってはスタジオを借りて個人練習をすることもあるかもしれませんが、
個人練習という安い料金プランがあるので、それほどお金がかかることはありません。

これだけ見るとお金がかからなくていい気がしますが、ライヴでは逆になります。
1人でノルマ(ライヴで売らなければならない枚数)ぶんのチケットを売らなければならないのです。
ですから、お客さんの人数を集めるのにも苦労します。
ノルマに達しなかった場合は、余ったぶんのチケットの料金を1人で負担しなければなりません。
バンドならばメンバーの人数でわればいいのですが、
すべてを1人で負担するとなるとかなりの金額になってしまうことも考えられます。

ソロではどんな場合でもあなたの意見が通ります。
だって1人しかいないのですから。
ですから、バンドのように音楽の方向性などをほかのメンバーと話し合って、妥協をしなければならないこともないのです。

これはメリットであり、デメリットでもあります。
あなたの曲や活動などすべてが、あなたの固定観念に大きく影響されるのです。
曲も活動もすべてあなたの自由ですが、
それが周りの状況や流行などに合っているものかどうかが見えなくなってしまうこともあります。
あなたが最高にいい曲がかけたと思っても、周りの人にとってはいい曲だとは思わないこともあるかもしれません。
ものの良い悪いを主観でしか判断できないのです。
あなたが売れるも売れないもすべてが自己責任だということです。

客観的な立場で意見を言ってくれる友達がいたとしても、
あなたに気を使って遠慮して言ってくれたものは本当の客観的な意見とは言えません。
ソロで活動をするならば、気を使わずに意見を言ってくれる人がぜひ欲しいものです。

ソロの場合はバンドなどにくらべて事務所の契約がしやすい傾向にあります。
これは事務所が負担しなければならない給料が違うからです。
バンドではメンバーの人数ぶんの給料を支払わなければならないのですが、ソロでは1人の給料だけ支払えばよいのです。
とはいっても、そのことだけが原因で売れるバンドとの契約を見逃すようなことはなく、
バンドに対してはの契約は、より慎重になるだけです。
ですから、ソロのほうが多少有利になる程度だと思えばいいでしょう。

バンドやユニットの場合、スタジオやライヴの日程を決めるときに全員のスケジュールの調整をしなければなりません。
ですから、バンドのためにあなたの時間を犠牲にしなければならないこともあります。
メンバーの人数が多いほどスケジュール調整は大変になります。

お金の面では、メンバーの人数が多いほど、スタジオなどの料金が安く済みます。
しかしメンバーの人数が多すぎると借りるスタジオも広くて高いものになってきますので、
かならずしもスタジオ代が安くなるとは言いきれません。

ライヴではチケットノルマがあっても、メンバー全員でチケットを売ればいいので、
メンバーの人数が多いほどお客さんを集めやすくなります。
ノルマに達しなかった場合、余ったぶんのチケットの料金をバンドで負担しなければならないのですが、
その料金をメンバー全員で分担して支払えばよいので1人あたりの負担は軽くなります。

メンバーの人数が増えると音楽的な視野が広がります。
人それぞれに個性があるのと同じで、メンバーそれぞれの音楽にも個性があるのです。
メンバーの意見を聞くことにより音楽の視野が広がり、あなたの音楽が広がっていくのです。
具体的にいうと、アレンジの幅が広がって今までのあなたでは思いつかなかったようなアレンジができるようになったり、
あなたの作ったかっこいい曲が、かっこよくてさらに売れる曲になったりします。
音楽活動の悩みなどもメンバー同士で話しあって解決していくことができます。

こういった非常に大きなメリットがあるのですが、そのぶんバンドの中であなたの意見が通りにくくなります。
すべてがあなた中心というわけにはいかず、あなたの立場が集団の中のひとりになるのです。
そして、何に対しても連帯責任になります。
メンバーの誰かが遅刻をしてほかの誰かに迷惑をかけたなら、あなたの責任でもあるのです。

すこし変わったメリットになるのですが、ほかのメンバーの人気に乗じてあなたも売れたりすることがあります。
メンバーのうちの誰かひとりが人気が出ることにより、バンド全体が有名になるというのはよくある話です。

メンバーの人数が多くなるほど事務所との契約は慎重になります。
事務所は契約するバンドのメンバーの人数分の給料を負担しなければならないからです。
ソロのアーティストならば、もしかしたら売れるかもしれないから事務所で面倒みましょうということがあるかもしれませんが、
メンバーの人数が多くなるほどこのようにはいきません。
売れなかったときに事務所が損をする金額が全然違い、リスクが大きくなるのです。
ですから契約には特に慎重になります。
場合によっては契約のときにメンバーを減らしてしまうこともあります。
この人がいなければこのバンドは売れないというメンバーとだけ契約して、それ以外のメンバーとは契約しないのです。
実際にメンバーに毎月固定の給料を払うよりも、
ライヴやレコーディングごとにスタジオミュージシャンを雇ったほうが全然安くてすむのです。
ですから、メンバーの人数が多くなるほど契約はむずかしく、人数が少なくなるほど契約しやすいといえます。

あなたがバンドでの活動を希望された場合、まずは一緒にバンドをやるメンバーを探すことからです。
バンドは複数の人間のコミュニケーションですので一人ではできません。
(弾き語りや、一人での複数パートの多重録音などは除きます。)

このサイトではバンドのメンバー募集のしかたについて紹介していきます。
それぞれの方法にマナーがあり、どうしたらバンドを結成しやすいかなどのポイントもあります。
ぜひ、メンバー募集に役立てていっていただきたいと思います。


メンバーを募集するときに、相手の音楽性(どんな音楽をやりたいか、好きな音楽など)を参考にすると思います。
プロを目指して活動したいのか、それとも仕事などをしながら空いた時間に楽しく活動していきたいのかなど、
方向性も参考にしますよね?
年齢や住所などからより活動しやすそうな人を探してみたり、
週に○回集合しようなどの活動頻度からあなたの都合にあった人を探すこともあるかもしれません。

募集の記事の中には具体的な内容のものから抽象的な内容のものまであります。
音楽性を具体的にといったら「コピーをやります」のようになってしまうのですが、
「■■(バンド名)■■や■■(バンド名)■■のようなツインギターで激しい音楽」くらいの内容であったなら
抽象的であってもある程度は伝わりますよね?

いちばん抽象的に思えるのは音楽のレベルに関してです。
音楽レベルは「初心者」、「中級者」、「上級者」などの表現がされていて、
客観的に見なければ自分ではわからないということもあります。

これが抽象的なために、メンバー募集で実際に会ってみたときに募集をしていた内容とは違うと思うことがあります。
もっと上手い人を予想していたのに会ってスタジオに入ってみたら下手だったということもありますし、
僕の友達の上手い人が加入するバンドを探していたときに
募集の内容が上級者限定になっていたので応募するのをやめておいたこともあったそうです。

これが原因で時間を無駄にしてしまったり、いいメンバーに巡り会えるチャンスを逃してしまったらもったいないですよね?
書いた人や読んだ人がウソをついているのではなく、内容が抽象的で客観的でなければわからないことなので、
お互いの考えの違いがでてきてしまっているのです。

このページでは抽象的な音楽レベルについて少しだけ具体的にしてみます。
僕の主観的な意見で書いてしまいますが、これによってメンバー募集で損をすることが減ればと思います。

初心者とは自分のパートで精一杯のレベルです。
ライヴの経験があっても自分のことで精一杯であったならば初心者です。
スタジオで練習するときに曲を弾いて、その曲が終わったら
「もう一度練習しよう」や「次の曲を練習しよう」といっているあたりではまだまだ初心者だと考えます。
いくら速弾きがすごくても、それをリズムに合わせて弾くことができなかったり、
弾きながらほかの音を聴いたりできなければ初心者なのです。

中級者とは他のパートとコミュニケーションがとれるレベルです。
自分のパートを演奏しながら他のパートの音を聴くことができて初めて中級者です。
パートごとの演奏方法やアレンジなどはそれを担当するメンバーに任せつつも
「○○のリズムがずれている」や「○○の音程がはずれている」などのように指摘できるのが中級者です。
いいかえれば、演奏においてバンドのマイナス部分を指摘して直していくことができ、
バンドとしての演奏力を高めていくことができるのが中級者です。
オリジナルの曲を作るうえでは、ほかのパートの音を聴くことができなければならないので、
オリジナルをやるのに最低限必要なレベルであるともいえます。

上級者とは他のパートも自分のパートと同じように見ることができるレベルです。
曲の全体像を見て「コードは○○のほうがいい」や「もっとタメて弾こう」などと提案してみたり、
他のパートの音色やフレーズに自分の具体的な案を出すなどするのが上級者です。
いいかえれば、他のパートの演奏やアレンジに対して自分だったらどうするかを考えて提示できるレベルであるともいえます。
自分の意見をぶつけてメンバー同士で刺激しあい、演奏力だけでなく楽曲も高めていけるのが上級者です。
中級者との違いをもうすこしわかりやすくいうと、
ダメ出しができるのが中級者で、そのパートの立場で自分だったらどうするか意見を言えるのが上級者です。
また、マイナスを0(標準)にできるのが中級者で、0(標準)をプラスにできるのが上級者です。

これらのことより、レベルとは演奏力ではなくバンドでのコミュニケーション力だと考えます。
だからといって演奏力がなくても上級者という人がいるかどうかといえば、
ほとんどまったく存在しないのではないかと思います。
演奏力をつけて気持ちに余裕ができていないとコミュニケーションは難しいからです。


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反応が違う!メンバー募集攻略法