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>反応が違う!メンバー募集攻略法
 >メンバー次第で未来が変わる 良いメンバーを見つけるテクニックを


Topics.1 募集記事への応募方法攻略


専門誌(音楽情報誌)に中にはメンバー募集を掲載してあるものがあります。
それらの募集記事に応募してみましょう。

まずは雑誌を選ぶことからはじめます。
メンバー募集を掲載している雑誌によって、それに応募してくる人達の層が違ってきます。

たとえば、初心者向けの雑誌では、募集を掲載する人もそれを見て手紙を出す人もほとんどが初心者であったり、
偏ったジャンルを取り扱っている雑誌では、そのジャンルのバンドをやりたい人達がほとんどであったりします。
普段、定期的に購読している雑誌があれば、それがジャンルもレベルもちょうど合っているのではないでしょうか?

雑誌におけるメンバー募集の掲載量はその時代の流行によって大きく変化しています。
バンドが流行しているときには出版される雑誌の種類が増え、それに掲載されるメンバー募集の量はかなりの数になります。
掲載される量が増えれば、あなたが求めているメンバーの投稿を探すことが大変になります。
この場合、レベル別(初心者・即戦力など)、地域別などで分けられて、
あなたの求めているメンバーの投稿を探しやすくしてくれる雑誌も登場します。
写真つきメンバー募集という掲載のされ方もありました。
バンドがブームになれば、一般情報誌の中にバンドメンバー募集という項目が入ったりもします。

雑誌に掲載されているメンバー募集に手紙を出すときに一番大切なポイントは、できるだけ早く連絡をとることです。
雑誌でメンバー募集をしていた人が、数日たったあとでも募集をしているとはかぎりません。
なぜなら、その人はあなたが出した手紙よりも一日だけ早く届いたほかの人からの手紙で
メンバーを決めてしまうかもしれないからです。

一番の理想は、発売日にすぐ雑誌を買ってきて、郵便局から速達で手紙を送る事でしょう。
また、掲載されている募集の内容には「写真を同封してください」、「デモテープを同封してください」といったものも多いため、
写真とデモテープはあらかじめ用意しておいたほうがいいでしょう。

募集している人の住所から電話番号を調べて直接電話するのは絶対禁止です。
夜遅くに電話をかけたとしたら、相手の家族にも迷惑になります。
だからといって昼間に電話をしたとしても、深夜バイトをしていて昼間は寝ているという人も多いのです。
また、家族に内緒でバンドをやっている人もいます。

あなたには相手にとって有益な電話かと思うかもしれませんが、かかってくる方にとっては、
電話番号を勝手に調べて電話してくる迷惑なセールス電話と同じ程度に思われてしまうことが多いのです。
場合によっては、なぜ名前と電話番号を知っているのかと気持ち悪がられ、
ストーカーだと思われてしまうこともあるかもしれません。

こういったことから、電話番号を調べて電話をするとトラブルを起こすことがあります。
もちろん募集記事の中に電話番号が書かれていたのならば電話をしてもいいということです。

連絡のとりかたは募集の内容にそってします。

「封書で」と書かれたものに対してハガキを送るのは禁止です。
募集している人は家族に秘密でバンドをやりたかったり、同居者に見られたくないといった事情があったりします。
逆に「ハガキで」と書いてあったら、封書で送らなくても大丈夫ですという意味で、
必ずしもハガキで送らなければならないわけではありません。
封筒で送ってもいいのですよ。

「Wハガキで」(往復ハガキ)と書いてあるものに対しては通常のハガキや封書でも大丈夫です。
往復ハガキと掲載したのは金銭面を考えてそうしただけなのでしょう。
あなたが普通のハガキで送ったとしても、書いた内容で相手に興味をもたせることがもちろん返事は返ってくるはずです。
もしも書いた内容で相手に興味をもたせることができなかったならば返事は返ってこないでしょう。

往復ハガキとは、お断りの連絡をするためのものです。
しかし、ほとんどの人はお断りの連絡をもらうためだけに見ず知らずの人にお金を多く使うことはしないはずです。
また、相手が本当に興味をもってくれたなら、
ハガキを使わずに電話やメールなどのすぐに連絡がつながる方法であなたに連絡をとってくるはずです。
わざわざ往復ハガキにした意味がないでしょう。

往復ハガキを送るのはお金を多く払ってでもお断りの連絡が欲しいときだけで大丈夫です。
しかし、この場合でも返事がないこともあります。

「切手同封で」と書かれていたらハガキで送るのは禁止で、かならず封書で送ってください。
この場合、往復ハガキのときと同じで切手は同封しなくても大丈夫です。
あなたが余分なお金を払う必要はありません

「TEL明記」と書かれていたら必ず自宅の電話番号、携帯の番号などを書きましょう。
自宅の番号のときは、あなた専用のものか、家族と共同で使っているものか明確に書いておきましょう。
また、電話がかかってきてもいい時間帯、つながりやすい時間などを書いておけば、相手の方も連絡しやすくなります。
「電話がつながらなかったら留守電にメッセージを入れておいてください。折り返し連絡します。」などの
コメントを書いておけば、さらに連絡がとりやすくなります。

「アドレス明記」と書かれていたらメールアドレスを書きましょう。
もしもあなたがドメイン指定受信・ドメイン指定拒否などの設定をしている場合には、そのことを書いておかなければなりません。
これが書いていなければ、相手の人があなたのアドレスにメールを送ってきても受け取ることができない場合があり、
メンバー募集の話はなかったことになってしまうのです。

また、あなたがドメイン指定受信・ドメイン指定拒否などを設定することもあるように、
相手の人もセキュリティーや迷惑メール対策をしていて携帯からではなくPCからメールをしたいと思っているかもしれません。
この場合、「PCからのメールは着信拒否になっているので携帯から連絡お願いします」などと書いてあると、
あなたにメールをするのをやめてしまうかもしれません。
少なくともこの場合では、そのほかの条件がまったく同じならば、まずPCからメールできる人のほうを優先してしまうでしょう。

ですから、応募の手紙を出したら、
しばらくの間はドメイン指定受信・ドメイン指定拒否を解除しておいたほうが損をしないと思います。
あなたがもしメールアドレスをもっていないときは、メールアドレスがないことを書き、
かわりに電話番号などのすぐに連絡がとれるものを書くといいでしょう。

「写真同封」と書かれていたら、封筒に写真を入れて送りましょう。
写真が用意できなかった場合は、その理由を書きましょう。
写真を同封できないことを伝える例としては
「最近撮った写真がないので送れません」や「活動の都合上、写真は送ることができません」などがあります。
何も書かずに写真が同封されていないと、相手に悪い印象を与えてしまうことがあります。

「音源・デモ(デモテープ)同封」と書かれていたらデモテープを送ってくださいという意味です。
MDなどに自分の演奏などを録音して送りましょう。
音源が用意できなかった場合は、その理由を書きましょう。
しかし音源を同封できない場合、写真を同封しないときよりも返事が来る可能性は低くなります。

用意する音源はいくつかのパターンがあります。

まずはあなたの演奏を録音したものを送るパターンです。
MTRで録ったものでもMDウォークマンで録音したものでも、スタジオのMDレコーダーなどで録ったものでもかまいません。
ヴォーカルの場合はカラオケで録ったものを送ることもあります。
これは相手にとってはあなたの演奏レベルを知る材料になります。

バンド活動を経験したことがある人たちにとっては、
以前のバンドのスタジオやライヴを録音したものを送るというのが主流になっています。
この場合、前のバンドのほかのメンバーの演奏も聴かれてしまうので、
ほかのパートは気にしないでギターだけを聴いてくださいなどのようなコメントを入れることもあります。

これらとは別の意味をもった音源としては、あなたの作った曲を送るパターンがあります。
こちらは、あなたの演奏力ではなく、あなたの作る曲のイメージを知ってもらうことが目的です。
こちらの場合、ギターやピアノでコードを鳴らし、それに合わせて「ラララ〜」とメロディーを歌ったものや、
ギターなどでメロディーを弾いたものがあります。
これらの場合は、「演奏技術ではなく、曲のイメージを聴いてください」といったコメントを書いておいたほうがいいでしょう。

手紙ではあなたについての情報(プロフィールなど)と自己PRを書きます。
これによって、あなたが相手の求めている人材かどうかが判断されます。
そして自己PRで相手に興味をもたせることができれば返事が返ってくると考えてもいいでしょう。

まずプロフィールでは、名前・年齢・担当する楽器・連絡方法などが絶対に必要です。
それ以外にも、音楽活動をしてきた経歴(今までやってきたバンド、また、それはコピーかオリジナルの曲かなど)、
住んでいる地域や沿線などを書きましょう。

相手に有利な条件(家が近いなど)だけ書き、
不利な条件(経験が浅いなど)を書かないといったこともありますが、
いずれはわかってしまうことです。

しかし、すぐにわかってしまうことでも、この方法を有効に使えることがあります。
これには、相手にとって不利な条件があっても、
それがまったく気にならなくなるほどの特別に有利になる何かをもっていることが必要です。
相手にとって有利な条件とともにその特別に有利な条件を書いておけばそれが印象に残り、
あとで少しくらい不利な条件を言ったとしてもほとんど気にならないものです。

自己PRでは、どんな事をやりたいか(コピーをやりたいのか、オリジナルをやりたいのか、
プロを目指しているのか、どんなジャンルがやりたいかなど)を書きます。
決まりきったことに追加して、自分なりの文章を含め、相手に興味をもってもらうように工夫しましょう。

メンバー募集をしていた人宛てに手紙を送っても、かならずしも返事が返って来るものではありません。
5〜10通の手紙を出して、1通の返事が返ってくるくらいが平均的です。
返事を返してもらえるように、これらの内容を参考にして、自分なりの工夫をしてみてください。


Topics.2 バンドメンバー募集応募の文章例


実際には似たような内容であっても、返事を返したくなる人もいれば、
他の人がダメだったら連絡をとってみようという程度の人もいます。
先にバンドが結成されてしまえば、もちろん後まわしになった人には連絡しませんよね?
文章ひとつで運命が変わるのです。

僕も何度か雑誌にメンバー募集の記事を投稿したことがあります。
そのときに送られてきた手紙の一例を紹介します。
あなたがこれらを見たときに、どの手紙になら返事をしますか?
そんなことを考えながら読んでいただいて、あなたが手紙を書くときの参考になればと思います。


<ハガキ>
当方Bで加入希望。この度、バンド解散の為、メンバー探してます。
音の好みはメロディアスで幻想的なもの。
ハードな音も好き。とりあえず連絡下さい。
□□(名前)□□ □□(年齢)□□ □□(電話番号)□□


<ハガキ>
G(リード)で加入希望。
幻想的な音と、攻撃的な音好む。
デモテープ有り。とりあえず連絡下さい。
□□(名前)□□ □□(年齢)□□ □□(電話番号)□□


<ハガキ>
□□(雑誌名)□□見て手紙を出しました。
Vo希望です。都内でライヴ経験有り。インディーズレーベルオーディション合格歴有り。
プロ志向で□□(バンド名)□□などのロック好む。
ぜひ一度、連絡下さい。
□□(名前)□□ □□(年齢)□□ □□(住所)□□ □□(電話番号)□□


<ハガキ>
こんにちは!初めまして。僕たちはVo、G、Drの男3人バンドです。
新しくバンドを結成中でギターの人を探しています。
今日はあいさつまでにして、近々お話できたらと思っています。
当方、オリジナル曲のみでロック好きです。つきましては下記へお願いします。
□□(電話番号)□□


<ハガキ>
初めまして!当方Vo、G、Drの男三人でバンドを結成中です。
曲はオリジナル曲のみで、ジャンルはポップと激しさを融合した感じです。
例えると□□(複数のバンド名)□□みたいな感じプラス洋楽の要素です。
真剣で熱く、楽しいバンドにしたいです。
もしよろしければ下記まで。
□□(電話番号)□□ □□(名前)□□


<封筒>
はじめまして。バンドの募集を見てお手紙を書いています。
こちらはVo、B、Drの3人で全員おとこです。
オリジナルでメロディーと歌詞を重視した曲をやっていきたいと考えています。
ライヴ経験もそこそこあり、曲的にもルックス的にもある程度の自信はあります。
ぜひ一度会ってみませんか。連絡を待っています。
□□(名前)□□ □□(年齢)□□ □□(電話番号)□□ □□(住所)□□


<封筒 ☆写真つき>
□□(雑誌名)□□でメンバー募集見ました。
当方ドラム。機材有り、ライヴ経験多数有り。
今のバンドが8月のライヴで解散するので、すぐに動けるバンドを探しています。
よい返事をお待ちしています。
□□(名前)□□ □□(電話番号)□□


<封筒 ☆写真つき>
はじめまして。 □□(雑誌名)□□のメンバー募集を見てお便りしました。
当方B担当の21才♂です。
以前は□□(バンド名)□□というバンドで□□(複数のライヴハウス名)□□等で活動していました。
同封の写真はそのときのものです。
音楽的には唄モノであるということが前提で、
メロディアスでありながらも音に厚みがあるギター、楽曲に応じてドライブ感を引き出せるベース、テクニカルなドラムで、
バランス感覚があり、アレンジに優れたバンドをやりたいと思っています。
また、ファッション・ステージングなどの視覚的な部分でも影響力のあるものを作っていきたいと考えています。
好みの音は□□(複数のバンド名)□□などです。参考までに。
興味をもって頂けたら、ぜひご連絡下さい。
□□(住所)□□ □□(電話番号)□□ □□(年齢)□□


<封筒 ☆写真つき>
はじめまして!自分は□□(バンド名)□□というバンドをやっているVoです。
当バンドは12月にライヴ復活を唱えギターを募集しています。ライヴ経験は2年です。
お客さんは常に40〜50人は入ってました。
やっていたライヴハウスは□□(複数のライヴハウス名)□□などです。
知り合いのバンドはたくさんいますが、例をあげると□□(複数のバンド名)□□などです。
サウンド的にはメロディアスでちょっとダークな所もありつつ、激しい曲をやっています。
好きなバンドは□□(複数のバンド名)□□などです。
完全プロ指向なので、バンド中心に生活をしてもらいたいです。
では一緒に音楽でメシを食っていきましょう。とりあえずTelください。
□□(電話番号)□□ □□(名前)□□


<封筒 ☆写真つき ☆デモテープつき>
はじめまして!当方□□(年齢)□□才の男Voと男Bの2人です。Voは一応ギターも弾けます。
テクやルックスは当たり前として、
□□(バンド名)□□のリズム隊と□□(バンド名)□□のギターアレンジという構想を持っています。
□□(アーティスト名)□□などの女性アーティストの良い部分も吸収しつつ、ロックの王道ともいえるような音楽も取り入れる。
音、ファッション性も重視したいです。
Voの以前在籍していたバンドのデモを同封します。
感想などもぜひ聞きたいので連絡お願いします。
□□(名前)□□ □□(住所)□□ □□(電話番号)□□


Topics.3 読む人にとって分かりやすい文章を


ここでは雑誌にメンバー募集の記事を投稿する場合の書き方などを紹介します。
言いたいことは同じでも、文章の書き方ひとつで読んだ人の反応は違ってきます。

僕も雑誌を買ってきて掲載されていた記事に手紙を出したことがあるのですが、
希望の条件に合っている人すべてに手紙を出したわけではありません。
同じような内容でも、記事を読んだ印象で優先順位をつけて印象の良かったものから順に何通か手紙を出し、
そこでバンドが決まらなければ次に印象の良かったものへ何通か手紙を出すという方法をくり返していました。
もちろんバンドが決定すればその時点で終わりで、それ以降の人たちへ手紙を出すことはありませんでした。

たとえば希望の条件に合ったものが10件あったとしましょう。
優先順位にそって3件手紙を出し、バンドが決まらなかったために次に印象の良かったものにまた3件手紙を出し、
その時点でバンドが決まりました。
結果的に手紙を出したのは印象の良かったものから6件で、残りの4件には手紙を出していません。
書いた記事の印象がほかにも掲載されている記事の印象よりも悪かったなら、
応募の手紙がほとんど来なかったり、良いメンバーを先に他のバンドにとられてしまったりすることもあります。
記事の印象ひとつであなたの運命が変わるのです。

まずは市販されている専門誌(音楽情報誌)で、メンバー募集のページが載っているものを買ってきましょう。
その中に付属されている、専用のハガキなどで投稿します。

雑誌によって掲載のされかたも、投稿できる最大の文字数も違ってきます。
実際に雑誌に掲載されるのは、付属ハガキなどを出してから2ヶ月後くらいになりますが、この期間も雑誌によって違います。

それぞれの雑誌にはメンバー募集の投稿記事だけで大きな量の情報が掲載されているため、
読者の目を引くような文章を書きましょう。
また、載せることができる文字数が限られているため、要点を押さえて簡潔に書くことが必要になります。

バンドが流行しているときには一般情報誌にもバンドメンバー募集の掲載がされることもあります。
しかし一般情報誌の場合、メンバー募集と書いてあっても、ただ単に音楽仲間を探している場合も多いようです。
バンドメンバー募集の目的以外で買う人のほうが圧倒的に多いのからかもしれませんが、
メンバー募集の文章を掲載しても、友達になってくださいといった内容のものが送られてくることもあるようです。
音楽仲間が欲しいのか、本気でプロを目指してやっていきたいのかを明確にし、
あなたの求めている条件などを提示していかないと、誤解を生んだり、後にトラブルを起こしたりすることにもなるかもしれません。

では文章を書いてみましょう。
最初から専用ハガキにペンで書いていくと、後になって文字数が不足することもあるため、
下書きすることをオススメします。

まず最初に、あなた(またはあなたたち数名)が中心となってメンバーを募集したいのか
それとも、メンバーを探しているバンドに加入したいのかを明確に書きます。
どちらでもかまわない場合は、両方書いておきましょう。
たとえば「ヴォーカル以外の全パート募集またはヴォーカルで加入希望」などのような書き方をします。

メンバーを募集する場合はどのパートを募集しているのかを明確にします。
「全パート募集。当方ギター」と書かれていたら、
自分はギターだけどギター2人でやりたいという場合に応募していいのかわかりませんよね?
加入希望の場合はあなたのパートを明確にします。
掲載文を見た人は、あなたのパートがわからなければ手紙は送ってきません。

バンドの方向性を書くことも重要です。
オリジナルをやりたいのか、それともコピーをやっていくのか、
プロを目指してやっていくのか、アマチュア指向かなどを書きます。

音楽性を書くことも必要です。
これが書いてないと、投稿記事を読む人にとっては、あなたがどんな音楽をやりたいのかがわかりません。
これを書くことによって、あなたと近い音楽性を持った人を探すことができるのです。
どのような音楽をやりたいかを「メロディアスで激しい音楽をやりたい」などと抽象的に書いたり、
好きなバンドや影響を受けたミュージシャンなどを具体的に書いたりします。

抽象的に書くことで、ほかのミュージシャンと似た曲ではない
オリジナリティーのある音楽をやりたいという意味をもたせることがあるのですが、
実際に応募をかけてみると具体的な内容を書いていたほうがたくさんの応募があります。
あなたにとっての理想的な書き方よりも、読む人にとってわかりやすい文章のほうがいいのです。

レベルをしぼった募集をすることもあります。
「初心者不可」は、上級者と言われるほど上手くなくてもいいけど楽器を始めたばかりの人はお断りしますという意味です。
「即戦力になる人」は、即戦力となる上級者を募集していて、過去にバンド活動の経験がある人が対象と考えていいでしょう。

特定の人だけを募集の対象にした文章を書くこともあります。
「ヴォーカルだけは女性限定」、「男性限定」などで性別を限定したり、
「○○才くらいまで」、「○○才〜○○才まで」、「高校生限定」などで年齢を限定したりします。

あなたが加入を希望する場合は、あなたの年齢を書いておきます。
そのほかにも「短髪不可」と書いて、髪の長い人に限定して募集をしたり、
「V系不可」、「化粧不可」と書いて、ヴィジュアル系のバンドをお断りすることもあります。
コワイ人をお断りするために「コワイ人不可」、「ヤンキー不可」などと書いてあるものも見かけますが、
本格的に活動をする人はまず書くことはありません。

場所を指定した書き方もできます。
バンドの集合場所は、メンバー全員の住んでいるところの中間地に決めることが多いようです。
あまり遠い場所での練習はきついという場合に「家が近所の人」などのように書きます。
また、「スタジオは○○周辺で」などのように、
○○まで練習に通ってくれるなら遠くても構いませんという意味をもたせることもあります。

場所の指定がまったく何も書いていない場合は同一の都道府県内くらいと考えてもよいでしょう。
年齢が若かったり初心者であることを明確にした場合は、それほど遠くの人からは連絡はこないでしょう。

大きな活動をしているバンドでは、隣の県などに数時間かけて練習に行くといったこともよくあります。
僕のバンドでも以前は毎週2回、数時間かけて深夜バスで通ってもらっていたメンバーがいました。
最終的にそのメンバーに引っ越してきてもらいましたが。

最後に応募の方法を書きます。
「封書で」、「写真同封で」、「デモ・音源同封で」、「TEL明記」などです。
特に指定しなくてもいいときには何も書かなくて大丈夫です。

これらのポイントを押さえ、読む人の興味をひけるような文章にしましょう。


Topics.4 現在のメンバー募集の主流


現在のメンバー募集の主流はインターネットの掲示板でのメンバー募集です。
掲示板は便利なのですがデメリットも多く存在します。
上手に利用していっていただけたらと思います。

掲示板でのメンバー募集は、雑誌などのように投稿したい記事を書いてから何ヶ月も待たされることなく、
書き込みボタンを押したすぐ次の瞬間から記事が掲載されます。
メンバーを募集したい人、バンドに加入を希望している人がリアルタイムで募集情報を書き込むことができるのです。
掲載されている募集に応募する人も、その募集がいつ書き込まれたものかわかるので情報の新しさを知ることができます。
また、ハガキを買いにいったり写真や音源などを用意しなくてもメールひとつで応募ができるので、手間も料金もかなりお手軽です。
しかし誰でもあなたのアドレスを見ることができるようになるので、未承諾広告などが届くこともあります。

まずはメンバー募集に関連するサイトを選ぶことからはじめます。
「バンド+メンバー募集+BBS」などで検索すればでてきます。
サイトによっては、ジャンルや地域を限定していたり選択できるところもあります。
会員制のサイトや、携帯に対応したサイトもあります。
このサイトでもメンバー募集掲示板を設置してあるので、ぜひご利用ください。

掲示板(BBS)の書き込みに応募する場合、書く文章は、雑誌の募集に応募するときと同じです。
これを相手にメールで送る事になります。
または、私書箱(ホームページのオーナーだけが見ることができ、ほかの人が見ることが出来ないもの)に
書き込みを投函することになります。

応募メールを受け取った相手はメールを返信してきます。
たまに無視されることもありますが、
その場合は相手の求めている条件に合わなかったり、もうすでにメンバーが決まってしまった場合です。
メールの催促は無駄です。
本来ならばメンバーが決まったら投稿記事を削除するのがマナーかもしれませんが、
削除用のパスワードを忘れてしまったり面倒くさかったりして、削除をしない場合がほとんどです。

あなたのメールを受け取った相手が、あなたにメールを返信してくる場合、ほとんど100%の人が返信ボタンで返信してきます。
あなたのアドレスをメモして、ほかのPCや携帯からメールをしてくることはまずありません。
ですから、相手のメール環境に合わせることが、連絡がとれないことを回避するために、最初にしておくべきことです。

相手のメールアドレスがPCのアドレスだった場合、あなたのメールもPCのアドレスであれば問題ありません。
あなたが携帯からメールを送る場合は、ドメイン指定受信・ドメイン指定拒否を解除しておかなければなりません。
もしくは相手のアドレスからの受信を許可できるように設定しておかなければなりません。
「ドメイン指定してあるので携帯からのメールしか受信できません。」といった内容を書いて応募するのはマナー違反です。

相手のメールアドレスが携帯のアドレスだった場合、あなたのメールも携帯のアドレスであれば問題ありません。
PCからメールを送ると、受信が拒否されている可能性があるので気をつけましょう。

掲示板(BBS)に記事を投稿する場合、ほかの投稿記事を見ればわかると思いますが、連絡方法は書き入れません。
まずはメールでということになります。
電話番号や住所を書き込むことは、かなりリスクが高いのでやめたほうがいいでしょう。

募集する文章の書き方は雑誌に掲載する場合と同じですが、かならずあなたの住んでいる地域を記入します。
実際に、東京の人なのか大阪の人なのかわからないというような書き込みがたくさん存在しています。

また、募集するパート、加入希望の場合はあなたのパートをかならず書きます。
これも地域が書かれていないのと同じで、何のパートを募集しているのかわからない書き込みがたくさん存在しています。

インターネットでは文字数の制限がほとんどないので、文字数を気にせずに書くことができます。
しかし、長い文章を書く場合、最初に要点を押さえたことを書いておかなければなりません。
長くダラダラと書かれた文章だと、最初だけ読んでとばされてしまいます。
改行などを入れて読みやすい文章にする事も大切です。

携帯サイトの掲示板の場合は文字数がかなり制限されていしまいます。

掲示板に次の書き込みがあった場合、前に書かれていた古い情報は、どんどん後ろのほうにまわされていきます。
ほとんどの掲示板は書き込みのあった日時の新しい順に並べられているのです。
そのため、定期的に書き込みをしていくことが必要になります。

インターネットの一番のデメリットは手軽すぎることです。
手当たりしだいの応募や軽い気持ちでの応募が多いのです。

郵便料金を払ってまで応募するのと、料金をまったく気にせずメールするのとでは気持ちの入れ方が違ってきます。
最初にデモを送ってもらうこともできませんし、
写真を送ってほしいと言っても、携帯で何枚か撮って良さそうなものを送ってくる程度でしょう。

相手の実力などを知りたいときには実際に会ってみて、そのときに音源を聴かせてもらったりします。
そして軽い気持ちの応募であったために無駄な時間を使ったと後悔することはよくあります。
応募した人にとっては1回限りの無駄ですが、募集をかけていた人にとってはそれが何件もあるのです。

もちろん手軽にメンバーを集めて、サークル活動のように楽しくやっていければいいと考えている人にとってはメリットなのですが、
本格的に活動したい人にとっては、かなりのデメリットと言えるでしょう。

ごくまれに、募集の記事とは関係のない変なメールが届くこともあるかもしれません。
僕にも記事とは関係のないメールが届いたことがあります。
僕はギターを募集していたのですが、届いた変なメールの内容は、知り合いにドラムがいたら紹介してくださいというものでした。
最初にこのメール読んだときは、まったく意味のわからないメールを書いてくる人だなぁと思いました。
最初に募集の内容と違ってすいませんくらいのことが書いてないと何のことだかわかりませんよね?
僕はそのメールを無視しました。
もしあなたが掲示板に募集の記事を書き込んだら、あなたにも同じようなメールが届くかもしれません。
もちろん人と人とのコミュニケーションからメンバーが見つかることもあります。
ですが、メールの送信先のあなたとコミュニケーションをとろうともせずに、
まったく知らない人にあなたの知人を紹介することなんてできませんよね。
こういったメールは無視するに限ります。


Topics.5 古典的な募集方法にもこんな効果が


ここではチラシを使ったメンバー募集を紹介します。
そんな古典的な方法で募集しなくても、雑誌やインターネットで募集すればいいじゃないかと思うかもしれませんが、
チラシにはチラシのメリットがあるのです。

ライヴハウスや練習スタジオへ行くとメンバー募集のチラシが貼ってあることがあります。
まずはそういった場所に足を運んでみましょう。

それ以外にも楽器屋にメンバー募集のチラシが貼ってあることもあります。
チラシが貼ってある場所によって、そのチラシを書いた人や読む人の傾向が違います。

練習スタジオにチラシを貼っていった人、または練習スタジオのチラシを読む人は、
スタジオを使って練習をしているのだろうということが予想できます。
個人練習で利用していたり、バンドで利用していたりなどして、即戦力になる人である可能性が高いでしょう。

そのスタジオを利用している人であれば誰でもチラシを貼らせてくれます。
そのスタジオを利用していない人であったとしてもチラシを貼らせてくれる店はかなり多いです。
スタジオにとってみれば、その人にメンバーが見つかればスタジオの利用客になると予想ができるのです。
スタジオを利用したことがない方も店員さんに頼んでみるといいでしょう。
レンタルスタジオのチェーン店では、チラシを数枚預かり、同じ系列のスタジオすべてに貼ってくれるようなところもあります。

楽器屋にチラシを貼っていった人、または楽器屋のチラシを読む人は、初心者から活動中のバンドまで幅広くいます。
ジャンルやレベルもさまざまで、特にどのような人が多いなどという傾向はありません。
ですが、その楽器屋がチラシを貼っていった人の行動範囲の中にあることは想像がつきます。
地域を限定した募集などにはいいかもしれません。
もちろん楽器屋によってはチラシを貼らせてくれない店もあります。
ほかにも募集のチラシが貼ってあれば、貼らせてくれる店だと判断できます。

ライヴハウスのチラシは活動中のバンドが足りなくなったメンバーを補充するために募集をしていることがほとんどです。
チラシの貼ってある場所は受け付けの周辺か楽屋が多いようです。
そのライヴハウスで活動中のバンド、または出演経験者だけ貼らせてくれる場合がほとんどです。
これらのチラシのバンドに応募する場合、そのバンドの曲をできるだけ早く覚えなければならず、
かなりの即戦力である必要があります。

ここまででチラシのメリットは分かりましたか?
地域密着型であなたのレベルに合ったメンバーを探しやすいことです。

関東の人が関西にまでチラシを貼りにくるようなことはまず考えられません。
より近所で活動しやすいメンバーを探すことができるのです。
また、チラシを貼ってある場所でレベルなども分かれ、よりあなたのレベルに近いメンバーを探すことができるのです。
インターネットなどが普及して便利になってきた今、逆にこういった古典的な方法が大きな効果を生むかもしれませんね。

チラシでの募集に応募する場合、電話で連絡をとることが多いでしょう。
時間を考えて連絡をとりましょう。時間帯の指定があれば必ずそれにしたがってください。
バンド関係者には夜型の生活をしている人も多いので、
電話は昼間にかけず、夕方以降で、あまり遅くならない時間にかけるとよいでしょう。
メールで連絡をとることも多いです。
この場合、あなたや相手のドメイン指定に注意しましょう。

まずは、メンバー募集のチラシを見たことを伝え、まだ募集をしているのか聞きます。
チラシには半年や1年以上たった後でも、まだ貼られているものがあります。
チラシを貼った日付を記入してある場合が多いですが、もうメンバーが決まっているかもしれないので最初に確認しましょう。

チラシの連絡先だけをメモしておき、家に帰ってから連絡をしてみるような場合、
連絡先のほかにも、どんな人か簡単にメモしていくことがオススメです。
帰ってから電話してみよう、電話がつながらなかったから明日また電話してみよう…といったように時間がたってくると、
その人がどんな人なのか忘れてしまうことがあります。
ひどい場合はパートまで忘れてしまうこともあります。
また、そういった情報が手元にあったほうが話をしやすいでしょう。

チラシを貼って募集したい場合、まず店員さんに「メンバー募集のチラシを貼らせてください」と頼みます。
決して自分で勝手に貼っていってはいけません。
その後は、店員さんの指示に従ってください

チラシに書く内容は雑誌に書くものと同様ですが、ほかにもチラシがならんでいる中で目をひくにはインパクトが必要です。
写真を入れたり、カラーにしたりなどの工夫をしてみましょう。
読みにくいものはとばされてしまいます。

電話番号を載せる場合は、電話をかけてもいい時間帯や
「留守のときはメッセージを入れておいてください」といったコメントを書いておくといいでしょう。

連絡先の部分だけを切り取れるような工夫をすることもあります。
これは、見た人が家に帰ってから連絡をすることができるようにするためです。
もちろん見た人がメモしていけばいい話ですが、それがより手軽になるように工夫をしているわけです。
一度スタジオに足を運んで募集のチラシを見てみれば、このような工夫がされたものもあるので参考になるでしょう。

さらに連絡をとりやすくするために、切り取れる部分に簡単なあなたの情報を付け足しておきましょう。
名前、パート、電話をかけてよい時間帯、簡単なPRなどを書いておくと効果的です。
スタジオでこのチラシを見た人は、連絡先を切り取って持ってくる時に、
同じスタジオに貼ってあった別のチラシの連絡先も切り取って持って帰ってきているかもしれません。
こういったときに、どちらがどういう内容の募集をしていたのか混同してしまうことがよくあります。
そのため、簡単な内容を付け加えたほうが印象に残りやすく、相手も連絡がとりやすいものだと思います。

<大きな効果を挙げるためのヒント>

チラシのメンバー募集と、雑誌のメンバー募集やインターネットの掲示板を使ったメンバー募集とくらべてみて、
あなたは何が一番違うと思いますか?

僕の答えは「カラー・画像が可能なこと」です。
インターネットの掲示板でもリンクを書き込んで、
あなたのホームページで写真を見たりしてもらってイメージを伝えることができるかもしれませんが、
これはURLをクリックしてもらうことが前提になります。
ですから文章が先でイメージが後です。

文章を読んでもらうより先に写真でイメージを見てもらうほうが効果があると思いませんか?
この方法ができるのはチラシだけなのです。


Topics.6 こんなところにもバンド結成のキッカケが


友達・知人やその紹介でメンバーを探すこともできます。

この方法では、お互いがやりたいことを明確にすることが特に重要です。
間に友人や知人が入ったり、お互いに共通の友達がいたりするので、
お互いの性格や意見のくいちがいが発展すると友人関係を壊してしまうことになるかもしれません。
最初は遊びで合わせてみて、やりたいことが一致したら本気で活動をはじめてみるというのがいい方法かもしれません。

僕はこの方法で、お互いがやりたいことを明確にしなかったために失敗したことがあります。
僕のバンドが活動停止期間中、音楽をやっている友達を誘って一緒にスタジオで音合わせをしました。
僕にとっては自分のバンドが活動を再開するまで楽しく音楽ができればいいと思っていたのですが、
友達にとっては違って本格的に活動したかったようで、CD制作や事務所契約などにも発展してしまって辞めるに辞められず、
本来の自分のバンドに戻るまでにかなり長い時間がかかってしまいました。
あなたはこのような失敗がないように、やりたいことを明確にしてからバンドを組んだほうがいいでしょう。

学校のクラブ・サークルを利用することはメンバーを探すには一番早い方法かもしれません。
しかし、学校卒業のときに就職などを理由にやめていくメンバーがでてくることも多くあります。
学校卒業後どうするか(プロを目指したいのか、進学・就職するか)をはっきり話をしておけば問題はなさそうに思われますが、
その時になって両親の反対などの理由で就職してしまい、バンドを脱退ということもあります。
卒業前までにバンド活動を軌道にのせて将来性が見えるかどうかということがポイントになりそうです。

活動中のバンドから引き抜くという方法もありますが、引き抜いたバンドのほかのメンバーは当然怒ります。
絶対にこの人とバンドを組みたいというときだけの最終手段にしておきましょう。

ローディーをしているとバンドを作るキッカケになることがあります。
まずは、活動しているバンドのローディー(機材運搬などの手伝いするスタッフ)になります。
多くのインディーズバンドがローディー募集をしていますが、無料奉仕が当然の世界です。

長い間ローディーをしているバンドのメンバーが脱退したとき、そのバンドの新メンバーになれることがあります。
これは、苦労して新しいメンバーを探したとしても、そのメンバーがすぐに辞めてしまうことも多いので、
それならば今までバンドにずっとついてきた信頼のあるローディーをメンバーに迎えたいという心理的な理由があるからです。
そのためには、そのバンドのメンバーに認められるように、自分の実力を磨いておかなければなりません。

また、出会ったバンドのローディー同士は話をする機会が多く、ローディー同士でバンドを組むことがあります。
ローディーをしていると、ほかのバンドのメンバーに誘われることもあります。


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