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>バンドマンの特別な人になる方法
 >メンバーに名前や顔を覚えてもらえる ほかのファンに差をつける方法


Vol.1 メンバーに名前や顔を覚えてもらいたい


あなたはバンドのメンバーに「名前や顔を覚えてもらいたい」と思ったことはありませんか?
「メンバーとの距離をもっと縮めたい」と思ったことはありませんか?

ファンならばメンバーに名前や顔を覚えてもらいたいと思うこともあるでしょう。
なかには顔は覚えられずに名前だけ覚えてもらいたい、
名前は覚えられずに顔だけ覚えてもらいたいという人もいます。

メンバーに名前や顔を覚えてもらいたいと思ったならば、
何度も何度もライブに足を運べばいつかは覚えてもらえるかもしれません。

でもファンによってすぐにメンバーに覚えてもらえる人と
なかなか覚えてもらえない人がいるって感じたことはないですか?

メンバーから見ても同じで、
顔は覚えているんだけどなかなか名前が覚えられないお客さんや、
アンケートなどで名前は見たことがあるんだけど顔がわからないお客さんがいます。

そして名前と顔がすぐに一致するようになるお客さんもいれば、
なかなか一致しないお客さんもいます。

もちろんメンバーの記憶力の個人差もあるのでしょうが、
やはり覚えてもらいやすいお客さんと
覚えてもらいにくいお客さんという差があるように思えます。

知人のバンドマンたちに
どんなお客さんの名前と顔がすぐに一致したかを聞いてみました。

実際にメンバーがどんなお客さんの名前や顔を覚えやすかったかという体験や
メンバー側からの意見を参考にして、
どんな方法が名前や顔を覚えてもらうのに効果的なのかを書いてみました。

メンバー側からの意見ですので、
実際にやってみるとかなり効果があると思いますよ。

早く名前や顔を覚えてもらうための方法やプラスの印象を与えるポイントを
メンバー側からの意見、心理学、統計・データをもとに解説します。

好きな芸能人に対してファンがバンドマンに気に入られるためのノウハウを応用させてみるのもいいかもしれません。


Vol.2 入り待ち・出待ち


名前や顔を覚えてもらうためには、まずは会う機会を増やすことですね。
ライブに行く回数を増やせば当然、メンバーに会う機会は増えますが、
さらに会う機会を増やすこともできます。

メンバーがライブハウスに来るのを待つことを入り待ち(いりまち)といい、
ライブ終了後にメンバーがライブハウスから出ていくのを待つことを出待ち(でまち)といいます。

入り待ちや出待ちなどをすればメンバーに会う機会が増えます。
会う機会が増えるということは名前や顔を覚えてもらう機会も増えるということです。
とはいっても大きなバンドではスタッフによって入り待ちや出待ちが規制されることもよくあります。

バンドのメンバーがライブハウスに来る時間を入り(いり)時間といいます。
入り時間はライブハウスによっても違ってくるのですが、平均的に2時というのが多いようです。
ライブハウスごとに入り時間を把握していたら、あなたはもう入り待ちのプロですね( ^▽^)

入りの時間にライブハウスの前まで来ていればメンバーに会う機会があります。
メンバーは機材を運ぶためにライブハウスと機材車を何度も往復したりするのです。
たとえ機材の運搬をスタッフがしていたとしてもメンバーも一度は通るでしょう。

機材搬入口が別の場所にあったりするライブハウスでは
メンバーは入り口を通らずにライブハウスの中に入っていきます。
このため入り待ちをしてもメンバーに会う機会がないということもあります。

入り待ちをするために学校をサボったり会社を早退したりして
オープン時間よりもかなり早い時間にライブハウスに来ている人もよく見かけます。

バンドの中にはメンバー全員でそろってライブハウスに来るバンドと
現地集合(ライブハウスに直接集合)のバンドがいます。

現地集合のバンドの場合、
早くライブハウスに着いてしまったメンバーが外でほかのメンバーを待っている間、
ずっとあなたと話したりしていてくれるかもしれません。

一度ライブハウスの中に入ってしまったメンバーがライブの待ち時間に外に出てくることもあります。
コンビニに行ったりご飯を食べに行ったりするのです。
たまに時間つぶしのためにゲームセンターやパチンコなどに出かけていくメンバーもいます。

メンバーが外に出てきたときと戻ってくるときにも会うチャンスがありますね。

バンドの活動規模が大きくなってくるとなかなかメンバーが外に出てこないようになります。

出待ちではアンケートや手紙などを直接メンバーに渡すことで
さらに名前や顔を覚えてもらいやすくなります。

ですが1回だけではほとんどの場合、名前までは覚えてもらえません。
次のライブでメンバーがあなたを見かけても「顔だけ見たことあるなぁ」くらいで
名前まで覚えていることはほとんどないでしょう。
ライブごとに何度も書くのが理想です。

バンドによっては入り待ちや出待ちが嫌いなバンドもあります。
こういったバンドの場合、入り待ちや出待ちがマイナスのイメージに変わってしまうので注意してくださいね。


Vol.3 名刺の効果


名刺を渡して名前や顔を覚えてもらおうと思ったことはありませんか?

実際には、名刺はあまり意味がありません。
何回も渡すからこそ覚えてもらえるのです。
一度渡したら終わりの名刺では効果がうすいことがわかるでしょう。

ただし、名刺でも写真がついているものは効果が違ってきます。

メンバーが写真つきの名刺をもらった場合、
その場で覚えるということはなかなかないのですが印象には残ります。
そして次のライブに来たときに「あ。名刺くれた子だ」と、思うこともあります。

印象に残りやすいぶんだけ、名前や顔を覚えてもらいやすくなるのです。
これはあくまでも写真つきの名刺の話で、ふつうの名刺では印象に残りません。

もしも今あなたの配っている名刺が写真のついていないものであったなら
迷わずプリクラなどを貼ることをオススメします。


Vol.4 アンケート


ライブの後、それぞれのバンドがアンケートを集めています。

アンケートを渡すことでも、名前を覚えてもらう機会が増えますね。
また、アンケートを手渡しすることで、顔を覚えてもらう機会も増えます。

では、ここで、アンケートで名前を覚えてもらうための心理的裏技を公開。

ライブごと毎回、アンケートに同じデザインで何かを書き込みます。
たとえばアンケート用紙のまわりの部分をピンク色で塗っておく、アンケート用紙の四隅に水色のハートを書くなどです。
これは、ある程度目立つもののほうがよく、まったく同じデザインで毎回書き込みます。
何度も同じデザインなのでメンバーの印象にも残ります

大量にアンケートを回収した場合は「内容だけ読んで名前までは見ない」ということが多いのですが、
前のアンケートで印象に残ったものと同じもの(デザイン)があると、自然に誰だろうと名前をチェックしてしまいます。
そして名前を覚えてしまうのです。

これを数回くり返した後に、メンバーに直接、そのデザインの部分が見えるようにしてアンケートを手渡します。
これで、名前と顔を一致して覚えてもらえます。
ただしこれはメンバーがアンケートを読んでいればの話ですが。


Vol.5 ステージから見た客席


あなたはステージから客席がどれくらい見えているのか知っていますか?

ステージから客席がどれくらい見えているのか知りたいと思ったとしても
なかなかメンバーに聞くことはできないかもしれません。

あなたがステージからまったく見えない位置にいたのなら、
ライブ中にメンバーに顔を覚えてもらうことはできませんよね?

これは近ければ見える、遠ければ見えないという問題でもありません。
照明による問題なのです。

ステージでは正面からスポットライトがあたっています。
このスポットライトとの距離が近いほどまぶしく感じ、
それ以外の部分が暗くて見えにくくなります。

ですから小さなライブハウスのほうが
スポットライトが近いぶんだけ客席は見えにくいのです。

それともうひとつ関係しているのがステージの照明です。
いくらスポットライトでまぶしい光をあてられなかったとしても、
他に光がないのならば真っ暗で何も見えないのです。

実際に客席はほとんど真っ暗な状態ですが
ステージからの光があたることによって周りが見えているのです。

ですからスポットライトなしのときに
ステージで使われている照明で見える範囲が
メンバーからも見える範囲であるといえます。
この範囲がスポットライトによってかなり狭められているのです。

では実際にステージの上のメンバーからは客席がどれくらい見えているのでしょうか。

ステージの上からは客席の方がほとんど見えていません。
顔がはっきりと見えるのは前から数列程度です。
前列よりもすこし後ろに行っただけで輪郭だけしか見えなくなります。
そして、ライブハウスの後ろのほうに行くと、ステージからまったく見えなくなってしまいます。

収容人数が300人程度の小さなライブハウスでは前から2〜3列くらいしか見えません。
大きなホールになると結構見えまが、それでも前から3分の1程度です。

前後ではなく、場所によっても見えやすい位置と見えにくい位置があります。

メンバーから見てスポットライトの方向はほとんど見えません。
スポットライトが右斜め前と左斜め前などからあたるので中央はあまり見えないのです。

それに対して客席の横端のほうはよく見えます。
また、自販機の前あたりや非常口の照明灯あたりもよく見えます。

メンバーの視力にも関係しますが、これよりも見えるようになることはないでしょう。

たとえ目が悪くても眼鏡やコンタクトもしないでステージに立つメンバーは結構多いので、
こういった場合客席はまったく見えてないということになってしまいます。


Vol.6 アンケートの目的は?


ライブの後、それぞれのバンドがアンケートを集めています。

アンケートの目的は何なのでしょうか?

もちろん一番の目的は「今後のライブの参考にするため」です。
なるべく思ったことを書いてあげましょう。

たまに「新曲のイントロが生きていない」などのような専門的な内容について書かれている感想もあります。
活動をはじめたばかりのバンドにとっては参考になるかもしれませんが
経験を積んだバンドにとっては何の参考にもなりません。
曲の部分部分、ライブの部分部分にちゃんと意図していることがあるのですから。
一番欲しい意見は「好きか嫌いか」なのです。

もうひとつの目的は「ライブの宣伝のためのデータベースを作るため」です。

バンドによって住所録であったりアドレス帳であったりします。
住所を記入すればバンドのチラシなどが入ったDMが送られてくることもあります。
アドレスを記入すればライブ告知のメールが送られてくるでしょう。
住所やアドレスは間違いのないように正確に記入してくださいね。

興味をもたなかったバンドに対しては住所やアドレスを書く必要はありません。
ですが、今後のライブの参考のために何か感想を書いてあげて欲しいところです。

電話番号を書く欄があるアンケートもあります。
電話番号を書くと営業電話がかかってくることもあります。
個人的な意見ですが、電話番号は書かないことをオススメします。
バンドによってはかなりしつこかったり、深夜にかかってくることもあります。

アンケートは他にも用途があります。

それは「気分をのせるため」です。
アンケートにいいことが書かれていると嬉しくなって「次のライブもがんばろう」となるわけです。

また「気に入ったファンの子の連絡先を知るため」に使われることもあります。
「ライブの告知とはまったく関係なくメンバーからメールが来た」ということは良くある話のようです。


Vol.7 サインと握手


「サインください!」と言ったことはありませんか?

メンバーにとっては「少しでも気に入ってくれたのかな」と思うこともあります。

しかし、あるバンドのメンバーたちが機材車で話していた会話です。

「サイン欲しいって子は別にファンじゃないよねぇ」
「好きだったらサインよりも触れたいって思うのが普通だからねぇ」
「サインだけ集めてる子もいるし」
「握手してくださいって子が本当のファンだね」

ファンってことをアピールするにはサインよりも握手を求めた方が効果的ですね。
「握手してください!」と言って、ファンであることをアピールしてみましょう。


Vol.8 ファンレターを書こう


最近はメールでメッセージを送るのが主流になってきているようですが
たまにはファンレターも書いてみませんか。

応援のメールくらいなら、ファンではなくても簡単に送ることができてしまいます。
それに対して、手紙の場合はファンでなければ、送ったりすることはないでしょう。

メンバーにも、それはわかっています。
ですので、まったく同じ内容でも、メールと手紙とでは価値が違います

インフォメーションあてに送っても、直接渡してもいいでしょう。

では、ファンレターの書き方の注意です。

まず、手紙には名前を忘れずに書きましょう。
これは、手渡しの場合でも同じです。
たとえ手渡しでも、名前のない手紙が何枚かあると、誰からのものかわからなくなってしまいます。

インフォメーションあてに送る場合は、駄目元で返信用の切手を貼った封筒を入れて送ってみましょう。
返事を書いてくれるバンドマンもいますよ。
ただし、かならず返事がもらえるわけではありませんので、期待はしておかない方がいいかもしれません。

それ以外の注意しておきたい点は、文章が長すぎないことと、
「自分にしか分からない言葉」を使わないことです。

ファンレターを保管してあるバンドマンも多いようですよ。


Vol.9 差し入れ


ライブの始まる前やライブの終わった後などに
バンドのメンバーに差し入れを渡している風景を見たことはありませんか?

差し入れをする目的は3つです。

・メンバーに喜んでもらう
・メンバーに名前や顔を覚えてもらう
・メンバーと話をする機会を増やす

差し入れひとつで3つも効果があるのですから、けっこうお得だと思いませんか?

もっとも有名な差し入れはタバコです。
これはライブのたびに毎回プレゼントするというのが定番です。

場合によっては、タバコのビニール包装を開けてタバコとビニールの隙間に手紙をはさんでおいたりもします。
手紙をポケットに入れたままうっかりなくしてしまうメンバーもいるのですが
タバコにはさんで渡す方法ならばなくしてしまう心配もありません。

バンドマンにとって、もらっても困ってしまうようなプレゼントがありますが、
タバコは何個もらっても困らないものですし、自分の吸っているタバコの銘柄を覚えてもらっているのはうれしいことです。

しかしこれは、ほかのファンでも同じことをする人がいるので、
人と差をつけたいときには効果が薄くなってしまうかもしれません。

もちろんこれはタバコを吸わないバンドマンに対しては意味がありません。
では、タバコを吸わないバンドマンには??

お菓子などを差し入れするのがいいのではないでしょうか?

・食べやすいもの
・油っぽくないもの(手がベトベトしないなど)
・未開封のもの

この3点を満たしたものが好まれます。

そして意外とイイものは・・・
「オマケつきのお菓子」です。
ちょっと話題が増えて話しやすくなりますよ。

逆に「これだけはやめたほうがいい」という差し入れもあります。
手作りの食べ物はNGです。
ほとんどのバンドマンは受け取りはしますが「ごめんなさい」と思いつつゴミ箱行きです。

他にも「あなたのオリジナルの差し入れを考えたい」という方、
差し入れの絶対条件は「消耗品であること」です。
これを頭に入れて、あなたのオリジナルの差し入れを考えてみてはいかがでしょうか?

では、差し入れを渡すタイミングは?

差し入れのタイミングで「これだけはダメ」という場合があります。

・機材を運搬しているとき
・ライブ直前のいそがしいとき
・他のバンドのメンバーやスタッフと話しているとき

これらの場合でなければ大丈夫そうです。
ここで考えられるのは

・入り待ちをして渡す
・ライブ後にアンケートと一緒に渡す

この2通りです。

メンバーによっていろいろなパターンがあります。

ライブ前にはファンとあまり接したくないというメンバーの場合、
ライブ後にアンケートと一緒に渡すのがいいでしょう

アンケートと一緒に渡されたら「ついで」のイメージがあって嫌だというメンバーの場合、
入り待ちをして渡すのがいいでしょう。

ライブ前でも後でもというメンバーの場合、
入り待ちをして渡すのがいいでしょう。(あなたもメンバーと接する回数が増えます)

あなたの好きなメンバーはどのタイプでしょうか?


Vol.10 ちょっと高価なプレゼント


「ちょっと高価なプレゼント」について考えてみましょう。

ちょっと高価なプレゼントと聞いて、どんなものを思い浮かべますか?
多くの方がブランドのアイテムなどを想像するのではないでしょうか?

そして、バンドマンに気に入られるためには、高価なものをプレゼントしたほうがいいと思っていませんか?

でも実は逆なんです。

あまり高価でないものを何度もプレゼントして
コミュニケーションをはかったほうが印象に残ります。


実際に、プレゼントでもらった高価なブランド品が、誰からもらったものか覚えていないことも多いのです。

「貢ぐ」ということはオススメしません。
「バンドマンにとって特別な人」ではなく「バンドマンにとって都合のいい人」になってしまいます。
コミュニケーションのためのアイテムとしてプレゼントをすることをオススメします。

あまり高価でないものを何度もプレゼントしてコミュニケーションをはかる。
これがプレゼントのポイントなのです。

ですから「差し入れ」というのが一番いい方法です。

ですが、ほかにも同じように「タバコ」や「お菓子」などの差し入れをするファンがいるでしょう。
ここで、ほかのファンと差をつけるためには「ちょっとだけ高価な差し入れ」というものが効果的です。

たとえば・・・「お酒」

もちろん差し入れですから普段のライブの日などにプレゼントします。

誕生日などのイベントでお酒をプレゼントしては、
ほかのファンもいろいろな物を考えてプレゼントしてくるので、あまり印象に残らなくなってしまいます。

ですがお酒の場合、タバコやお菓子などとくらべてかなり高額になるので
ライブのたびに毎回というのはちょっと無理だと思います。
2〜3ヶ月に1本くらいの間隔でプレゼントできたらかなり印象に残るのではないでしょうか。
もちろんこれはお酒を飲まないバンドマンに対しては意味がありません。

定期的にプレゼントするものは消耗品であることが重要です。

消耗しないものをプレゼントした場合、
バンドマンが欲しいものだったならいいのですが、欲しいと思わなかったときに困ってしまいます。

また、定期的にプレゼントするのですから、
何をプレゼントしたらいいかネタがなくなって思いつかなくなってきたときに、
消耗品なら同じものでもOK
なのです。

お酒をプレゼントすることには「さらに別のメリット」があります。

ほかのものをプレゼントした場合「この前のプレゼントどうしました?」とはなかなか聞けませんよね?
ですが、お酒をプレゼントしたのであれば「この前のお酒どうでした?」と簡単に聞くことができてしまいます。

お酒は「感想を聞くことができる」というメリットがあるのです。

話をする機会が増えてお得ですよね?
また、そこからいろいろなことを話してくれるかもしれません。

感想を聞くことができるプレゼントは特にオススメです。
お酒のほかにも何かないか探してみてはいかがでしょうか?

こういったプレゼントは手渡ししなければほとんど意味がありません。
インフォメーションあてに郵送した場合、
反応を返してくれる機会が極端に減ってしまうので注意してください。


Vol.11 印象に残るプレゼント


知人のバンドマンに「今までで一番印象に残ったプレゼントって何?」という質問をしてみました。
まっ先に返ってきた答えが「花」でした。
花には相手に伝わる特別な何かがあるのでしょうか?

では「花」について、ちょっと分析してみましょう。

渡した直後の印象も、ほかのものとは全然違います。
きれいに包装されてブランドの袋に入ったプレゼントでも、開けてみなければデザインやその他の感動はありません。
ですが、花は見た瞬間に華やかさが伝わります。
第一印象が圧倒的に強いのです。
ほかのファンが何かプレゼントをしていたとしても印象の強さは「花」のほうが圧倒的に強いのです。

また、多くのバンドマンはプレゼントをもらった場合でも、
その日はプレゼントは機材車においたままにして打ち上げに出席します。
そして打ち上げが終わるとプレゼントは機材車においたまま帰るなどして、
プレゼントを家に持ち帰るのは次にスタジオがあったときという人も多いのです。
そうすることによって日にちがたってしまうので、プレゼントの印象はどうしても薄くなってしまいます。

ですが、花などは機材車に置きっぱなしにはできないという心理状態がはたらきます。
それによって打ち上げなどをしていても、無意識に気にかけていたりするものです。
その日に持ってかえってくれる可能性も非常に高く、持ってかえった後も花をどうしようか考えます。
ですから、ほかのファンがどんなすばらしいプレゼントをしたとしても、「花」がその日は印象を独占できるのです。

花がほかのプレゼントと違う点はもうひとつあります。
それはライブ中に渡すこともできるということです。
客席の前のほうに来てステージに向かって花束を渡すのです。
プレゼントの渡しかたが違うだけで印象の残りかたも違ってくるのです。
音楽ジャンルによってはこの渡し方は望まれないものかもしれませんので注意してくださいね。


Vol.12 マナーやルールでも印象が変わる


メンバーに名前や顔を覚えてもらったとしても
それがメンバーにとってプラスの印象にならなければ
「バンドマンにとって特別な人になる方法」とはいえませんよね?

ですからマイナスの印象を無くしていく方法も紹介しようと思います。

いちばんのマイナスの印象はルールやマナーが守れないことです。

ルールやマナーが守れないお客さんは嫌われます。
たとえそれが他のバンドに対してでも同じです。

自分の好きなバンドのときにはルールやマナーを守るけど
他のバンドのときには関係ないと思っている人は少なくないかもしれません。

ですが、あるバンドで嫌われだしたお客さんは
他のバンドでも嫌われるようになるのです。
そして結局は好きなバンドからも嫌われるようになってしまうのです。

バンドのお客さんだからメンバーが直接言ったりすることはないかもしれませんが
バンド同士で話をすると嫌われているお客さんって結構いるものです。

それとは逆にマナーのいいお客さんの場合
どこのバンドからも好かれていることが多いのです。

ファンだからこそルールとマナーが大事なものだともいえるのです。
ルールとマナーはあなたが得をするために守るのです。

また、バンド界には一般社会のルールやマナーよりも重視される
バンド界特有のルールがあります。

一般社会のルールやマナーに当てはめて考えていたら
実はバンド界ではルール違反だったりすることがあるのです。

もしかしたらあなたが気づいていない暗黙のルールがあるかもしれません。
これらについても紹介してみようと思います。

プラスの印象を与えるポイントと、マイナスの印象を与えないためのマナー、
両方を活用してバンドマンにとって特別な人になりましょう。


Vol.13 チケットのルール


チケットは見にきたバンドから買うのがルールです。

あなたがほかのバンドからチケットを買ってしまうと、
チケットを買ってもらったバンドにとってはラッキーなのですが、
本来見にきたバンドからすると、あなたのぶんのチケットが1枚売れなかったことになってしまいます。

対バン形式(複数のバンドでライブをおこなう形式)でなければ
売れていたはずのチケットが対バン形式にしたために売れなくなってしまうのです。

バンドにとっては、売れなくなったチケットのぶんだけギャラが減ったり自己負担になったりします。
事務所に所属しているバンドの場合は事務所が損をしてしまいます。

これは、あなたにとっても損になります。

バンドや事務所の資金面に余裕ができれば、
チラシをカラーで豪華なものにしたり無料配布するデモテープを作ったりもできるのです。
こういったようなバンドからファンへのサービスができる機会を減らしてしまうのです。

逆から考えれば、見に来たバンドからチケットを買えばあなたが得をする機会が増えるのです。

また、チケットの売れた枚数はバンドに対するライブハウスの評価にもつながってきます。
評価が上がれば大きなイベントに出演する機会に恵まれたりもするのでバンドにとっては重要です。

好きなバンドが大きなイベントに出演するようになれば、
あなたも同じイベントのチケットで、好きなバンドと一緒に有名なバンドも見れるなどして得かもしれません。

ルールやマナーはあなたが得するために守るのです。
あなたのためにも、見にきたバンドからチケットを買うことをお願いします。

チケットを買ってくれたら○○をプレゼントというように特典をつけているバンドもいます。
ほかのバンドがそういった特典をつけていたとしても、
メンバーとしては自分たちのバンドからチケットを買って欲しいのですが、
この場合では特典のついているバンドからチケットを買ってしまっても仕方がないと思うことが多いようです。

もしかしたらライブ当日にチケットを安売りしているバンドがいるかもしれません。
一般社会では価格競争は当たり前ですが、バンド界では違います。

ライブ当日にチケットを安売りしているバンドからはチケットを買ってはいけません。

友達にチケットをあげたり安くゆずったりしているバンドマンもいるのですが、
当日はチケットを安売りしてはいけないというのがバンド界の暗黙のルールになっています。

これには2通りの理由があります。

ひとつめの理由はバンドが損をすることです。
金銭的な損はもちろんあるのですが、評価に対する損もあります。

チケットの売れた枚数というのはライブハウスのバンドに対する評価にもなります。
同じ金額でなければ公平な評価がされないのです。

ふたつめの理由はバンドの価値を下げられてしまうことです。
たとえば5つのバンドが出演するライブで2000円のチケットがあったとしましょう。
計算してみると1バンドあたり400円の計算ですよね?
これを安売りして1000円で売っていたとしたら1バンドあたり200円の価値しかないということになります。

安売りをしてしまうと、ほかのバンドのライブの価格を勝手に下げてしまったということになるのです。

当日にチケットの割り引き販売をしたことでバンド同士のトラブルになることがよくあります。
安売りしているバンドからチケットを買ってトラブルに巻き込まれないようにお願いしますね。


Vol.14 入り待ち・出待ちのマナー


入り待ちや出待ちでは、通行に関するマナーと周辺住民に対するマナーがあります。
一般常識でのマナーとまったく同じですね。

メンバーやスタッフがライブハウスに出入るするのを妨害してはいけません。
意図的に妨害する人はいないかもしれませんが、無意識にこれをしてしまっている人は多いのです。

特にほかのバンドが機材運搬をしているときに邪魔になっていたのならば、
楽屋などでメンバーが文句を言われてしまうのです。
こうすることで好きなバンドのメンバーからの印象もマイナスになってしまうのです。

通行に関するマナーが必要なのはメンバーやスタッフに対してだけではありません。
ほかのファンがライブハウスに出入りするのを妨害してもいけません。

その行為があまりにもひどければ通行を妨害されたファンが
メンバーに「○○のバンドのファンが通行の邪魔で迷惑している」というかもしれません。

ほかのバンドで嫌われだしたら、
あなたの好きなバンドからも嫌われるようになってしまうということにもなりかねません。

もちろんライブハウス前を通る一般の通行人に対しても邪魔にならないようにしましょう。
中にはコワイ人もいるかもしれませんので注意してくださいね。

周辺住民に対するマナーも必要です。
特にいわれるのがゴミやタバコのポイ捨てと大声で騒ぐことです。

ゴミやタバコのポイ捨てについては
ライブ終了後にライブハウスのスタッフが掃除したりしなければならなくなります。

ライブハウスも周辺住民に気を使っているのです。
あなたも他の人の出したゴミを片付けなければならないのは嫌ですよね?
その場で周辺住民から注意をされることもあります。

大声で騒ぐことについては入り待ちのときにはほとんど大丈夫です。
ですが出待ちのときには注意が必要です。

入り待ちにくらべて出待ちの人数は圧倒的に多いのです。
同じ大きさの声だとしても出待ちのときのほうが人数が多いぶんだけ大きな音になるのです。

大声ではなかったとしても人数が増えれば大きな音になります。
しかもライブが終わるのは夜ですから周辺に住んでいる人にとっては大変な迷惑になります。

周辺住民からの苦情はほとんどがライブハウスに寄せられます。
そしてライブハウスからメンバーに、または直接ファンに注意がされるのです。
もちろん周辺住民から直接注意を受けることもあるかもしれません。

メンバーも一緒になって騒いでいたら
コワイ人が出てきたってこともありますので注意してくださいね。


Vol.15 携帯電話のマナー


ライブ中やイベント中、携帯を切っておくことはマナーです。

ライブハウスのスタッフに注意されたりすることもあるかもしれません。
MC(トーク)や静かな曲の途中で携帯の着メロが鳴りひびいてしまったらライブが台無しになってしまいます。

こういうことに慣れてきたバンドだったら
「電源切っておいてね」くらいでMCのネタにして済ませてしまうこともありますが、
やはり気分がいいものではありません。
怒るバンドもいるかもしれません。

あなたの見にきたバンドではない対バン(一緒に出ているほかのバンド)のときにも電源を切っておくのはマナーです。
対バンのお客さんが、あなたの見にきたバンドのときに
「自分の見たいバンドじゃないから邪魔してもいい」って思っていたら嫌でしょう?

電源は切らなくてもマナーモードにしとけばいいのではないかと思うかもしれません。
マナーモードに設定してあるのだから当然マナーを守っていることになります。

でも、バンドマンの立場から正直に答えると「No」です。

たとえば、PCやテレビの前に携帯を置いておいたとき、電話やメールがくると画面が乱れることはありませんか?
電車でも「医療機器に影響を及ぼす恐れがあるので電源をお切り下さい」とアナウンスがあります。

実際に電気機器が誤作動をおこすまでのレベルではないかもしれませんが、電気的なノイズは確実に発生します。

ライブのことに話を戻すと、スピーカーから出る音が悪くなってしまうことがあるのです。
出力に余裕のない小さなスピーカーで無理やり大きな音を出している場合には、
ノイズのぶんだけ音量が増幅されてスピーカーが破損してしまう可能性もあります。

ですから、マナーを守って音が出ないようにマナーモードにしておくだけではなく
電源を切っておいて欲しい
というのがバンドマンの要望です。


Vol.16 写真のマナー


写真を撮ることについての取り扱いはバンドによって違います。

ライブ中に写真をとってもいいかどうかは、一般的にはカメラ規制があるかどうかによります。
カメラ規制があるときにはカメラを受付に預けてあると思いますが、携帯での写真撮影ももちろん禁止です。
マナーを守らずに携帯のカメラで撮影しているお客さんが多い場合
事務所側も対策が必要になってくるかもしれません。
場合によっては携帯電話の持ち込み規制がされるかもしれませんのでマナーは守ってくださいね。

ライブハウスの外で写真を撮りたいときはメンバー(場合によっては事務所)の許可をとってください。

写真を撮らないように言われたのにもかかわらず写真を撮ったのならプライバシーの侵害にあたります。

もしもメンバーに無断で写真を撮った場合、盗撮ということになるのですが、
写真を撮られることで宣伝効果になるようなバンドマンの場合はプライバシーの侵害にはあたりません。
しかしメンバーの嫌がるような写真の場合にはプライバシーの侵害になります。

ノーメイクの写真はダメだというメンバーもいるかもしれませんし、
衣装ではない普段着のときは写真を撮られたくないメンバーもいるかもしれません。
ですから、写真を撮っていいか確認するほうがいいでしょう。

写真を撮るのを断られたからといって腹を立ててはいけません。
あなたがほかの人に写真を取らせてくださいと言われて断ったときに、
相手の人が怒ってしまうのと同じことになってしまいますよ。

たとえ撮影を許可された写真でも、撮った写真をメールで送ったりホームページで公開してはいけません。

肖像権(自分の写真などを使うことを認める権利)の侵害、
またはパブリシティー権(事務所が写真などを使って利益を独占する権利)の侵害にあたります。

肖像権に関する損害賠償は数万円程度だと思いますが、
パブリシティー権に関する損害賠償はバンドの大きさによって非常に高くなる可能性があります。

撮った写真をメールで送ったりホームページで公開したりする場合には本人の許可が必要です。
使用したい写真を見せて、その写真を送ったりホームページで公開する許可をもらってください。

携帯電話で撮った写真は気軽に使用されてしまうことも多く、
また、特にファンではなくても写真だけを集めていろいろな人に送信している人もいるので、
携帯で写真を撮られることが嫌いなバンドマンも結構います。

相手がファンなので、なかなか言わないと思いますが。

写真を撮らせてもらうとき、携帯ではなく普通のカメラやデジカメのほうが、
バンドマンにとっての印象が良くなりそうです。


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