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バンドスタッフ
スタッフになってメンバーと一緒にバンド活動しよう
>バンドスタッフ入門
 >あなたも今日から音楽関係者 メンバーと一緒にバンド活動を体験しよう


Lesson1 スタッフとは?


ライブなどで、メンバー以外の人がチケットを持たずに自由にライブハウスを出入りし、
メンバーの手伝いをしていたりアンケートを集めていたりするのを見たことはありませんか?

バンドのインフォメーションにチケットの予約をしようとして電話をかけたときに
メンバー以外の人が電話に出たという経験はありませんか?

その人たちはスタッフといってバンドの手伝いをしているのです。
たまにスタッフがいないバンドが、メンバーの友達に手伝ってもらっていることもあります。

バンドが活動するためにはメンバーだけではできないこともあります。
それらを手伝って補っていくのがスタッフです。

たとえば、ライブの本番前にメンバーが楽屋で待機していなければならないときでも、
スタッフがいればチケットを売ることもできます。
メンバーが電話番号などをお客さんに知られたくないときでも
スタッフがいれば電話対応をしてもらうことができます。

スタッフがいることでメンバーは音楽以外の仕事をスタッフにまかせて、音楽により専念できるようになるのです。
また、スタッフがいることでメンバーだけではできなかったことができるようになります。
つまりバンドの活動の幅を広げることができるようになるのです。

スタッフはひとつのバンドに1人とはかぎりません。
スタッフが1人だけで活動しているバンドもいれば複数のスタッフがいるバンドもいます。
スタッフのいないバンドだっています。

スタッフはメンバーとは違って音楽は作りません。
しかし、バンドを作っていくのはメンバーだけではなくスタッフも一緒なのです。
ですからスタッフもバンドの一員だといえます。

スタッフはバンドの一員ですから、趣味で楽しくやっていこうというバンドであったなら
スタッフもメンバーを一緒になって楽しくやっていけるでしょうし、
活動の規模大きくしようとがんばっているバンドであったなら、
スタッフもメンバーと同じくらいがんばることが必要になり、やりがいのあるものになるでしょう。
立場や役割は違っても、スタッフもメンバーと同じバンドの一員なのですから。

バンドが売れるのはスタッフのおかげでもあり、売れないのはスタッフの責任でもあります

メンバーによっては、スタッフに対しては敬意を払え。敬語で話せ。と、教えられてきた人もいます。
しかし、多くのバンドではスタッフをただのお手伝いさんと見ているようです。
ひどいバンドでは雑用係という扱いもあり、スタッフいじめをしているバンドもあります。

僕の主観的な意見ですが、メンバーとスタッフの間には上下関係はなく対等の関係、つまりバンドの仲間だと思っています。
必要以上に敬意を払うことはありませんし、敬語で話したりはしませんが、下に見て命令したり雑用をおしつけたりもしません。
バンドの仲間なのでミーティングにはメンバーだけでなくスタッフにも参加してもらっています。


Lesson2 バンドスタッフの仕事


スタッフはバンド活動をしていくうえで、音楽以外のことがすべて仕事になります。

だからといってすべての仕事をスタッフだけでやるのではありません。
メンバーと分担してやったりメンバーと共同ですることもあるでしょう。

事務所に所属しているバンドならば事務所がやってくれる仕事もあります。
ですがスタッフだけですべての仕事をするということもあるかもしれません。

スタッフの仕事で一番目につく仕事はライブの手伝いでしょうか。
ライブの手伝いといっても、どこのバンドでも同じ仕事内容ではなく、バンドによって少しずつ違ってきたりもします。

ライブのときだけスタッフの仕事をお願いするバンドもあるかもしれませんが、
一般的なバンドではスタッフの仕事はライブのときだけではありません。

スタッフは普段バンドの連絡係であったりもします。
それ以外にも撮影の準備などがあったりチラシを作る仕事などがあるかもしれません。

仕事の内容はバンドが事務所に所属しているか所属していないかで大きく変わるものと思います。

バンドが事務所に所属していない場合、メンバーとスタッフだけですべてのことをしなければなりません。
チケット予約を受け付ける電話番号をスタッフの電話番号にしてもらい、
チケット予約の受け付けや次のライブの案内をしたりすることもあります。
ライブのチケットをライブハウスに取りにいったり、ライブハウスに電話して集合時間を聞いたりもします。
ライブで配布するチラシやアンケートを作ったり、それをコピーしたりする仕事もあります。
また、そのチラシに載せる写真を撮ったりもします。
ライブの仕事としてはまた詳しく説明しますが、チケットを売ったりアンケートを集めたりメンバーの貴重品を管理したりします。

バンドが事務所に所属している場合、
チケット関連やチラシなどは全部事務所がやってくれるからライブ以外には仕事がなくなるのではないか?と思うかもしれませんが、
実際には仕事の内容が変わるだけで仕事が減るわけではありません。
事務所のほうからバンドのスタッフに仕事をお願いすることだってあります。


Lesson3 スタッフの報酬


一般的なインディーズバンドではスタッフの報酬はありません
ライブ後の打ち上げなどで「ありがとう」の意味でおごってもらえることがあるくらいです。

活動歴の浅いバンドでは報酬はもらえなくても、大きなバンドならば報酬がもらえるかというと、そういうわけでもありません。
もちろんバンドによっては報酬を出してくれるところもあるかもしれません。

メンバーがお金を払ってライブをしているうちは、スタッフだけが報酬をもらうことはまずありません。
スタッフは雇われているのではなくバンドの一員なのです。
だからといって、ライブ代・チケット代をスタッフにも負担してもらうということはありません。
大きなバンドである程度の利益が出ていたとしても、それらはスタジオ代などのバンド活用に必要な経費に使われます。
そのため、メンバーにはほとんど利益がなく、スタッフの報酬を出してあげることもできなくなります。

スタッフはバンドの一員なのです。
バンドから報酬を出してもらおうということ自体が間違っている気がします。
お金を支払う側とお金をもらって仕事をする側のような関係ではなく、同じ活動をしている仲間なのです。
一緒にいろいろな経験をして、その経験を財産にしていくと考えるのがいいでしょう。

あなた自身が事務所などに所属して(雇われて)いろいろなバンドのサポートをしていくことを仕事とするならば給料が出ます。
しかしこの場合でも報酬がないことは多くあります。

日本では少ないのですが、バンドがスタッフを雇うオルターナティブという形式もあります。
この方法ではバンドがお金を払ってスタッフを雇い、それによってスタッフが仕事をするという関係になります。
この場合は、たとえバンドが売れても売れなくてもお金は支払われます。
ただし歩合制の場合はバンドが売れなければ報酬はありませんが。


Lesson4 スタッフをするメリット


ほとんどの人の考え方では、スタッフをすることのメリットはメンバーと仲良くなれることと思っているかもしれません。
でも、それだけではありません。
いろいろなメリットがあるのです。

音楽業界で仕事をしたかったり興味をもっている人にとっては特にオススメです。
メンバーと仲良くなりたいという人ではなくても、スタッフをやってみたいと思うようになるかもしれません。

一番のメリットはバンドの一員としてさまざまな活動をしていく充実感ではないでしょうか。
バンドのスタッフはクラブ・サークル活動のようなものだという考え方もあります。
楽しいこともあり、がんばらなければならないときもあり、いろいろな経験をしてたくさんの充実感があるでしょう。
スタッフをすれば、あなたが人に聞いたり、このサイトで読んだりしたことを、実際に生で体験できるのです。
さらには、テレビ局やラジオ局、雑誌出版社などにも行ったりする経験ができるかもしれません。

それ以外にも知識が増えるというメリットがあります。
スタッフをしてみれば、バンドの現場がどのようなものか知ることができます。
活動の規模が大きくなるほどいろいろなことを知ることができます。
ライブに同行することになれば、どのようにしてライブがおこなわれていくのか知ってくるでしょうし、
レコーディングに同行することになれば、レコーディングのすすめ方なども知ることができます。
イベントがおこなわれればイベントの現場を知ることもあるでしょう。

メンバーに楽器や機材のより詳しい使い方を教えてもらうこともあります。
そのメンバーがどのようにして自分の音を作っているのかを知ることもできます。
これらの知識は、ただ楽しくいろいろなことを知りたいというだけでなく、
あなたが将来バンドを組みたいというときにも役立ちますし、音楽業界に就職しようというときにも役立ちます。

知人が増えるというメリットもあります。
スタッフをしていれば、いろいろな人に会います。
ほかのバンドのメンバーやスタッフ、スタジオやライブハウスのスタッフ、
事務所などの音楽業界関係者などと知り合うことができます。
音楽業界の知り合いが増えていくのです。
また、そういった人たちと話をすることも多いので、いろいろな人と仲良くなることもできます。
特にほかのバンドのスタッフと仲良くなる機会が多く、
仲良くなった同士で集まってバンドをやろうということもあります。

それ以外にもバンドのツアーに同行したときはライブと同時に旅行が楽しめてしまったり、
メンバーと特別に仲良くなったりすることもあります。
仲良くなれば有名なバンドの秘密の裏情報を教えてもらうこともあるかもしれません。
メンバーとスタッフがつきあっているという話もよく聞きます。
ただしメンバーと仲良くなることだけを目当てにスタッフをしたなら長くは続かないでしょう(・o・;)


Lesson5 注意しなければならないこと


他のバンドやライブハウスのスタッフへのあいさつはメンバーと同様に必要です。
たとえ夕方や夜であったとしても「こんにちは」や「こんばんは」を使わずに「おはようございます」を使います。
音楽関係の人たちは昼や夕方に起きる人たちも多いのです。
相手の起きる時間帯がわからない以上、常に「おはようございます」なのです。
また、「おはようございます」、「こんにちは」、「こんばんは」の3つの中で、敬語を使っているのは「おはようございます」だけです。
相手によっては、ほかの2つのあいさつは失礼だと感じる人もいます。
ですから、かならず「おはようございます」を使います。
それ以外にも「おつかれさまでした」のあいさつを忘れてはいけません。

スタッフもバンドの一員として見られていますので、
スタッフが何かすることによってバンドのイメージに影響します。
スタッフのマナーが悪ければ、バンドのマナーが悪いということになります。
ただの手伝いだからといってスタッフが遅刻をすることもいけません。

バンドがお客さんと友達になって仲良くやっているようなときは、
あなたも同じようにお客さんと友達になって楽しく過ごすこともできるのですが、
友達とファンとを区別してお客さんとの間に一線おいているバンドの場合は
スタッフもお客さんと仲良くなったりしないで一線おかなければなりません。

スタッフもバンドの一員ですので、バンドの方針どおりでなければならないのです。
メンバーではなくスタッフだから許されるということはありません

メンバーとの間でお金の貸し借りには注意が必要です。
あいまいにやっていると、バンドやメンバーのために立て替えたお金が回収できなくなってしまうこともあります。
これには、バンド用の財布を作っておき、なにか必要なときに使えるように
メンバーから先にお金を預かっておくのが一番いい方法かもしれません。

スタッフはバンドの秘密やメンバーの秘密を漏らしてはいけません
メンバーのプライバシーにかかわることなどをほかの人に言ってはいけませんし、
事務所のことやバンドの活動方法など、業務上知り得たことなども企業秘密などと同じで
ほかの人に教えてはいけないのです。

これらのことはあなたがしっかりしていれば、まったく問題ないでしょう。


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