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Vol.1 ローディーとは?


ローディーとは、ライブなどへの同行スタッフのことです。 インディーズバンドの現場では、同行スタッフの中で、おもに機材に関する仕事をするスタッフを「ローディー」、 それ以外の運営に関する仕事をするスタッフを「スタッフ」と呼び方を分けて使うことが多いようです。
ローディーの仕事は、機材の運搬、ライブの前の楽器のセッティング(準備)やチューニング(音あわせ)、
ライブ中の機材トラブルへの対応が中心です。

ローディーとスタッフを分けているバンドでも、どちらもバンドスタッフの一員なので、
ローディーも普通にスタッフの仕事をします。

ローディー専門だからといってほかのスタッフの仕事をしないでよかったり、
スタッフだからといって機材に関する仕事をしなくていいということはほとんどの場合ありません。
比重が違うことがあったとしても、両方の仕事をするのです。
ローディーがチケットを売ることもあれば、スタッフが機材の積み下ろしをすることもあるのです。

ローディーのなかでも、メンバー個人のローディーという場合もあれば、バンドのローディーという場合もあります。
ローディー会社に所属し、様々なアーティストのローディーをする人もいます。


Vol.2 機材の搬入出と運搬


ライブハウスに着いて最初の仕事は、機材を機材車から下ろしてライブハウスに運び入れます。

ライヴハウス内にも機材を置いておいていい場所、置いてはいけない場所もありますので、
まずは、どこに置けばいいのか、メンバーやライブハウスのスタッフに確認をとってください。
機材はバンドごと、他のバンドの邪魔にならないようにまとめておきます。

機材をまとめておく際、衝撃に弱いものや積み重ねてはいけないものもありますので、
最初はメンバーに聞いて、少しずつ慣れていくのがいいと思います。

機材を運び入れたら仕事が終わりというわけではありません。
機材の管理までが仕事になります。
機材の盗難などもたまにありますので、気をつけてください。

逆にライブの後は、これと逆の作業で、機材を機材車に運び入れます。
機材車の大きさなどにもよりますが、上手く積み込まないと入らないこともあります。
また、積み重ねてはいけない機材、振動に弱い機材などもあります。
上手に固定されるように積み込むセンスを磨いていきましょう。

機材の輸送もローディーに任せているバンドは多いです。
そのため、機材車の運転を頼まれることもあるかもしれません。
機材車を所有していないバンドでは、メンバーの機材を手で持って運んで行ったりもします。
ライブハウスではなくメンバーの家に集合し、そこから機材を持って電車でライブハウスに向かうこともあります。

ライブだけでなく、普段のスタジオ練習でも同じように仕事を頼まれることもあります。


Vol.3 セッティング・チューニング


ライブハウス内に運び込んだバンドの機材を、リハーサルや本番のときにステージに設置する仕事です。
機材をコンセントにつなぎ、シールド(コード)を接続し、スタンドを立てるなど、
バンドメンバーがすぐにでも演奏を始められる状態を作ります。

ゲインとヴォリュームが0の状態で電源を入れたり、シールドの抜き差しをおこなうなど、
基本的におさえておかなければならないことはありますが、
それ以外にも機材ごとの特性があったりしますので、メンバーに聞いて覚えるのがいいでしょう。

リハーサルで確定したヴォリュームやトーンなどのツマミの位置をメモしておき、
本番でその通りのセッティングをするなど、細かい部分までできるようになれば
メンバーからの信頼も厚くなるでしょう。

楽器のチューニング(音の高さを合わせること)も仕事で頼まれることがあります。
チューナー(チューニングメーター)など、チューニングのための機材をメンバーが持っていると思うので、
それを借りておこないます。
音叉(金属棒)を使って耳でチューニングしているメンバーの場合、
チューナーを持っていないので、チューニングのための訓練が必要になります。
耳でのチューニングに自信がない場合、無理をしないでメンバーにやってもらいましょう。
(チューニングはローディーに任せずに自分でするというメンバーもいます)


Vol.4 ステージサポート


ライブ中は何が起こるかわかりませんので、アクシデントへの対応も仕事になります。

マイクスタンドが倒れてしまったら、すぐに立て直します。
誰かがシールド(コード)を踏んで抜けてしまったら、ヴォリュームなどに注意してすぐにそれを付け直します。
楽器の音が出なくなってしまったら、音の出ない原因を見つけて、できるだけ早く復旧させます。
他にも、シールドが絡んでしまったりなど、様々なアクシデントが起こりえます。

アクシデントの半分以上は、ローディーだけでは対応できないと思います。
そういった場合、メンバーやライブハウスのスタッフと協力して対応していきます。

何かのアクシデントがあり、メンバーの一人が演奏を止めて一人で機材を調整しなおしたとしたら、
お客さんは、どうして音を途中で止めたのかと思ってしまいます。
アクシデントがあったことをお客さんにアピールするためにも、
自分では対応できないアクシデントの場合も、すぐにメンバーのところに駆け寄ることが大切です。

その他のステージサポートとして、エフェクティングなどがあります。

本来はギターなどが足元でエフェクター(音響効果)を操作するのですが、
ステージでの見栄えなどから、その役割をローディーに頼む場合があります。

「この曲のこの部分でこのエフェクターをかけて欲しい」などの注文を聞いて、
ステージの横などでスイッチを押すだけです。

もちろん、バンドの曲を覚えておく必要があります。


Vol.5 ローディーをしている人は?


インディーズの現場では、ローディーとはスタッフではなく弟子という考え方が強いです。

実際にローディーの多くはバンドをやっていきたい人なのです。
バンドのメンバーがほかのバンドではローディーをしているということもよくあります。
手伝いに行っているというよりは音楽を勉強をしに行っているのです。

あなたがもし楽器をやっていて将来バンドを組みたいと思っているならば
ローディーをやってみるのもいいかもしれません。
機材の知識も増えて役に立つことでしょう。


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