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あなたはバンド活動で損してませんか 得する方法・成功のヒントを大公開
>音楽スタジオの利用方法
 >損をしないスタジオの使い方 知ってて得する極秘テクニック


Vol.1 スタジオの様々な使い方


レンタルスタジオは防音の部屋です。
ですが、ただの防音室ではありません。

防音室があるような大きな家もありますが、そのような防音室とレンタルスタジオとでは何が違うのでしょうか?

レンタルスタジオというのは部屋を借りるということですから当然料金がかかるということが違います。

それ以外にも大きな違いがあります。


まずは付帯設備(ふたいせつび)の違いです。
付帯設備とはスタジオを借りることで一緒になって利用できるもののことです。

スタジオはただ部屋を貸しているのではなく
ミキサー、マイク、モニター、アンプ、ドラムセットなどが備え付けられていて、
これらを利用する料金もスタジオ料金に含まれています。

たとえアンプなどを持っていなくても
楽器さえ持っていけばすぐにでも練習をすることができるのです。

ただの防音室だったらこれらの付帯設備はないですよね?

こういった機材をすべてそろえるためには数百万円かかります。
そのため、自宅の防音室を使わずにレンタルスタジオを利用するという人もいることでしょう。


スタジオは練習を目的としてではなくアンプを探すという目的でも利用することがあります。

いろいろなスタジオでいろいろなアンプを試してみて
あなたの好きな音を出すことができるアンプを探してみるのです。

もしあなたが大型のアンプを買おうと思ったときには
楽器屋さんで軽く音を出させてもらってアンプを選ぶよりも
スタジオで大音量で鳴らしてみてからの方がいいって思いませんか?
どれくらい大きな音が出せるかというものも楽器屋さんでは判断できませんよね?

いろいろなスタジオでいろいろなアンプを試してみて、あなたの気に入ったアンプを覚えておきましょう。
そしてそれと同じものを楽器屋さんで買えばいいのです。

アンプを探すだけではなく、
使いやすいミキサーを探してみたり好きなモニターを探してみることもあります。

スタジオは付帯設備をためすことに使えるのです。
何万も何十万もする機材を大音量で試すことができるのです。

これは「目的をはっきりさせる」ことにより出てくるスタジオのメリットです。

当たり前のことだと思って気にもしていないかもしれませんが
ただなんとなくアンプを使うよりもアンプの音を聴くということを目的として意識した方がいい音が出るのです。

同じスタジオでも部屋が違えば機材も違います。
違うスタジオに行けば当然機材は違うでしょう。(定番の機材と言うものもありますが)
「利用するスタジオを付帯設備のアンプで選ぶ」これはよくあることなんです。


これらの基本的な付帯設備のほかに、譜面台やキーボードスタンドなどが必要になる場合もあるかもしれません。

基本的な付帯設備以外のものをオプションとよぶことがあります。
オプションを日本語にすると「選択」です。
使うのも使わないのもあなたの自由です。

これらは有料で貸し出しているスタジオもあったり、無料で貸してくれるスタジオもあります。


さきほど「楽器さえ持っていけばすぐにでも練習をすることができる」といいました。
ですが、注意しなければならない点がひとつだけあります。

ほとんどのスタジオではシールド(楽器とアンプをつなぐコード)を忘れると練習できません。
シールドを貸してくれるスタジオは少ないのです。

もしもあなたが「シールドを忘れてしまった」というとき、
ほかのメンバーが予備のシールドを持っていればそれを借りることもできるのですが
ほかのメンバーが予備のシールドを持っていなかったならば新しくシールドを買ってこなければなりません。


余談ですが・・・
忘れ物が多いメンバーの家にはシールドがたまります。
スタジオにシールドを持ってくるのを忘れて、そのたびに新しいシールドを買うことにより
持っているシールドの数が増えてくるのです。

これって性格診断にも使えますよ。

メンバー募集ではじめて会ったギターやベースに
「シールドって何本くらい持っていますか?」
こんな感じでなにげなく聞いてみましょう。

「安いシールドならいっぱい持っている」
こういう人は、ほとんどの場合忘れ物が多い人なんです。

これを聞くことで「忘れ物の多いメンバー」を見極めることができます。

「忘れ物の多いメンバー」を見極めることで
「ライブハウスから預かっていたチケットを当日に忘れてきてチケット代全額を負担しなければならなくなった」
などのようなリスクを減らすことができます。


シールドを貸してくれないスタジオでは
シールドを忘れた場合、近くの楽器屋さんを紹介してくれると思いますので、
練習時間を無駄にしないためにも、いそいで買いに行きましょう。

忘れた人のためにシールドを売ってくれるスタジオもあります。

ですが料金は楽器屋さんよりも高いです。
本来ならば売らなくていいものを売っているわけですから手数料ということでしょうか。


ところで、なぜシールドを貸してくれないかわかりますか?

シールドは消耗品です。
使えば使うほど消耗して音が悪くなっていき、最後には断線してしまうのです。

そしてシールドを巻くのには方法があります。
消耗しにくいシールドの巻き方というのがあるのです。
正式名称ではないと思いますが、多くの人に「スタジオ巻き」とよばれています。

どんな巻き方だろうって気になったら
スタジオの店員さんのシールドの巻き方を参考にしてみるといいでしょう。

シールドの巻き方で相手の音楽レベルも判断できます。
音楽レベルの高い人は良いシールドを本当に大切に使っているのです。


「音の良さは何で決まる?」という質問をされたら、あなたは何と答えますか?

もちろんいちばんの要因はプレーヤー(演奏者)でしょう。
「では2番目は?」と聞かれたらどうしますか?

楽器本体と答える人もいるでしょう。
アンプと答える人もいるでしょう。
ですが、シールドと答える人もいるんです。
僕もシールドと答える人のうちの一人です。

シールドはとても大切なもので、しかも消耗品なのですから
貸してくれるスタジオは少ないのです。


スタジオ時間終了と同時に店員さんが部屋に入ってきて
片付けを手伝ってくれるのはこれが原因かもしれません。

「マイクのコードをバンドに任せずに自分で巻きたい」そんな心境もわからなくはないのです。

シールドの巻き方を覚えるためにスタジオに行って
店員さんの巻き方をじぃーっと見ているってのもありかもしれませんね。


レンタルスタジオと防音室の違いは床と壁にもあらわれています。

スタジオは土足がOKです。
ですからライブのときに履きたい靴などを持ってきて、本番と同じように練習することができるのです。

もしかしたら土足禁止のスタジオも存在するかもしれませんが、
僕が利用したことがある約30のスタジオはすべて土足OKでした。


壁には大きな鏡がついているスタジオが多いです。
そのため、演奏している自分の姿を見ながら練習することができます。

軽く体をゆらしながら弾くにしても、その姿が自然かどうかチェックできます。
激しいアクションをするにしても、それが本当にかっこいいものなのか鏡を見て判断することができます。


鏡の使い方は大きなアクションやステージングのチェックだけではありません。

たとえばライブを見に行ったときに
手元ばかり見て演奏しているバンドマンって、かっこいいとは思いませんよね?

ですから手元ばかり見て演奏していたメンバーに対しては鏡を見ながら弾くように言うのです。
それによって前を見て演奏できるようになってくるのです。

鏡がなくても前を見て演奏するように言えばいいじゃないかって思うかもしれません。
ですが、ただ目的もなく前を見ているだけでは何を見て演奏すればいいのかわからず、
結局は目線が手元に行ってしまうものなのです。
見る目標物としても鏡は有効なのです。

鏡があることで演奏レベルの低いメンバーにプレッシャーをかけることもできます。

メンバー全員が鏡をとおしてバンド全体を見ているのです。
見られていると思うとプレッシャーがかかりますよね?

プレッシャーのかけられたメンバーは
見られているときに思ったとおりの演奏ができなければ
家でもっと練習してこようと思うようになるのです。

同じ練習でも鏡があるだけで練習の効率のよさが違うんです。


僕の知人で自宅の地下に広い防音室を持っている人がいます。
機材もレンタルスタジオ以上にそろっていて設備としては最高なのですが、土足で使うことができません。
また、演奏している姿をうつすような大きな鏡もありませんでした。
バンドで音を合わせる練習にはよい環境ですが、ステージの練習をする環境ではなかったのです。

音楽の魅力は曲そのものや演奏であったりしますが、
バンドマンの魅力は演奏だけではなくて演奏している姿のかっこよさも重要だと思いませんか?

スタジオの床と壁を有効に使ってかっこいいバンドマンを目指しましょう。


Vol.2 スタジオの会員証を作ろう


ほとんどのスタジオでは、まず会員になる必要があります。

会員になるためには免許証・学生証などの身分証明書を提示するのが一般的です。
もし身分証明書を持っていない場合でも、
住所や電話番号を確認できるもの(自宅あてに届いた郵便物など)があれば大丈夫という場合が多いようです。

しかし最近ではほとんどの人は携帯電話を持っているので、身分証明のかわりに携帯電話の番号を書き、
その場でスタジオのスタッフに携帯電話を鳴らしてもらって確認をとるという方法が多くなってきています。

ちょっとわかりにくいでしょうか(・o・?)
もっとわかりやすく手順を説明します。

あなたは身分証明書を持っていなかったとしましょう。
本当に証明できるものがないか、それともふだん身分証明書を持ち歩いていないから家に忘れてきてしまったか、
それらはどちらでもかまいません。

まず会員になる申込書に携帯電話の番号を記入します。
その場でスタジオのスタッフが確認のために、あなたの書いた携帯電話の番号に電話をかけてくれます。
あなたの携帯電話が鳴ったらOKです。
もしもスタジオのスタッフがかけた電話がほかの人につながってしまったらアウトです。

番号の書きまちがいには注意しましょう。
携帯が電池切れということがないように充電しておきましょう。

会員証を一度発行してもらえば、電話で会員番号を言うだけでスタジオの予約ができるようになります。


また、会員の特典などもあります。

スタジオを利用するたびにポイントがたまっていって、
ポイントがたまるとスタジオの料金が何時間か無料になったりレコーディングが何時間か無料になったりするサービスや、
スタジオ料金そのものが会員でない人よりも安くなったりするサービスがあります。


会員にならなくてもよいスタジオもありますが、
あなたがそのスタジオを何回か利用したいと考えているならば、会員になったほうが得ですよ。

スタジオの会員になる場合、入会金は1000円くらいがふつうです。

スタジオによってはバンドの代表者の1人だけが会員になればよい場合と、
スタジオを利用するメンバー全員が会員にならなければならない場合があります。

入会金がもったいないという理由から、会員証を使いまわししている人たちもよく見かけます。
ですが、もしスタジオの機材などを破損してしまった場合、責任はすべて会員証を登録した人にかかってきます。
会員証の貸し借りはやめたほうがいいでしょう。


スタジオの話とは別の話になりますが、
僕が昔バイトしていた会員制カラオケボックスでマイクをぬらして破損してしまったお客さんがいました。
そのとき提示された会員証は別の人のもので、つまり、会員証を借りてあそびに来ていたのです。
そのときの修理代は3万円で、マイクを壊したお客さんからではなく、会員証に登録してあったお客さんから支払ってもらいました。
そのあと、マイクを壊した人は修理代を支払った人にお金を払ったのか、この2人の人間関係はどうなったかなどは知りません。

病院でお医者さんに診てもらうときに、保険証があるのと無いのとでは診察料がかなり違いますよね。
このときに保険証を持っていないからといって、ほかの人の保険証を借りて使うと詐欺罪になることを知っていますか?
スタジオの会員証の貸し借りくらいではこの法律が適用されることはないでしょうが
スタジオとの信頼関係が無くなりますのでやめましょう。

スタジオとは関係ない話になりましたが、
自分のためにも会員証は貸さない・借りないことを守るようにしましょう。


Vol.3 店員の対応は予約のタイミングで違う


スタジオを利用するには、前もっての予約が必要になります。
スタジオの部屋が偶然にもあいていれば別ですが。

スタジオの料金は1時間でいくらと決められています。
この料金は部屋の広さによっても違いますし、アンプなどの付帯設備によっても違ってきます。
借りる時間帯によって料金が変わることもあります。

スタジオは通常1時間単位で借りるものなのですが、
僕の知っているスタジオで30分単位で借りることができるスタジオがありました。
もう今そのスタジオはなくなってしまいましたが、まだどこかに30分単位で借りることができるスタジオがあるかもしれません。

都内の有名なスタジオでは当日に延長すると、延長分のスタジオ料金が半額になるというサービスもありました。
誰も使わないで空いてしまった部屋を有効利用するためのサービスですので、
次に予約が入っている場合には当然延長できませんでした。

スタジオによっては4時間で8000円などのパック料金も存在します。
利用者の少ない昼間が格安のパックになっていたり、深夜の長時間パックなどがあったりします。
深夜パックに夜食がついてきたスタジオもありました。

いろいろなスタジオを探してみれば面白いパックサービスがあるかもしれません。
あなたが得をするスタジオのサービスが見つかるかもしれませんね。


では実際にスタジオを予約してみましょう。

まずはスタジオの電話番号を調べます。
予約はほとんどの場合、電話でおこなわれます。
「予約お願いします。○月○日の○時から空いていますか?」
このような内容でスタジオに電話をかけてみましょう。

そのときに会員番号が必要になりますので、受話器は左手に、会員証は右手に持って準備OKです。


まだ会員になっていない場合でも住所や電話番号を言って予約ができるスタジオもあります。
直接スタジオに行って会員証を作ってからでないと予約ができないところもあります。


スタジオの予約の仕方は、時間を指定する方法だけではありません。
「広い部屋あいてますか?」などのように部屋の広さを指定したり、
「安い部屋あいてますか?」といった内容で問い合わせをすることもできます。

使いたいアンプがある場合には「○○のアンプが置いてある部屋あいてますか?」
演奏を録音したい場合には「MDデッキのついている部屋あいてますか?」など、
あなたの要望に応じていろいろな問い合わせ方ができます。


スタジオの予約は、一般的には1ヶ月くらい前から予約ができるようになります。

ある程度バンドの活動が活発になってくると、スタジオは1ヶ月分まとめて予約などしてしまいます。
この方が面倒くさくなくていいかもしれません。
スケジュールもたてやすくなりますから、毎週スタジオに入る曜日が決まっているバンドには、
まとめて予約するのがオススメです。


もしも、希望の時間帯にスタジオが空いてなかったとしましょう。
この場合はとりあえずは電話を切って、メンバーと日程や時間の調整をしてから、あらためて電話をすればよいでしょう。

空いていなかったからという理由で、その場で勝手に別の時間や日にちに決めてしまうことはおすすめできません。
その日時では都合が悪いというメンバーがいて、キャンセルしなければならなくなってしまうかもしれません。

あらかじめスタジオを予約したい時間をメンバーと話し合って、日時の候補をいくつかあげておくのがいちばんです。


スタジオへの電話は営業時間に注意しましょう。
あまり朝早いと、ほとんどのスタジオは営業していません。
夕方くらいなら確実でしょう。
年末年始に営業をしていないスタジオも多いようです。


そころで、スタジオ予約の電話をしたときに、
店員さんの対応がいいときと悪いときがあると感じたことはありませんか?

「良い対応をしてもらえるスタジオ予約のタイミング」というものがあるのです。

良い時間にスタジオ予約の電話をすれば、あなたが得をするサービスプランを紹介してもらえることもあります。
あなたの希望の時間が空いていなかったら親切にほかの時間帯などを探してくれたりもします。

それに対して、良くない時間帯に電話をすれば
あなたが言ったとおりの時間にスタジオが空いているかどうか調べてくれるだけで終わってしまうこともあります。

スタジオを使っていたバンドの練習時間が終わって、
次のバンドがスタジオを使うようになるまでの入れかえの時間があります。
この時間、店員さんはいそがしくて、じゅうぶんな電話対応ができないことがあるのです。
○時ちょうどくらいに電話をするのはさけたほうがよいでしょう。

○時5分とか少し時間を遅くずらして電話をするのが一番いいと思います。

逆に○時55分などのように早い時間にずらすと、いそがしい時間帯にあたってしまいます。
10分前にかたづけをはじめてください、5分前にかたづけをはじめてくださいなどのように、
入れかえのすこし前の時間帯がいちばんいそがしいのです。

スタジオによっては
Aスタジオは○時ちょうどで入れかえ、
Bスタジオは○時15分に入れかえ、
Cスタジオは○時30分に入れかえのように
入れかえの時間を分けているところもあります。

これはスタジオを利用してみないとわからないことかもしれませんが、
どこのスタジオにも(100%とはいいきれませんが)○時ちょうどに入れかえはあるはずです。
まずはその時間をさけて電話をしてみましょう。


Vol.4 スタジオのキャンセルで損をしない方法


スタジオの予約をキャンセルする場合、キャンセル料がかかります。

いろいろなスタジオを見てみると、
予約した日の1週間前までにキャンセルしたら無料、
予約した日が1週間以内の場合はスタジオ代の半額のキャンセル料、
前日または当日のキャンセルの場合はスタジオ代の全額がキャンセル料としてかかってくるのが平均的です。

もちろんスタジオによっても違います。

キャンセルを希望する場合はできるかぎり早く連絡したほうがよいでしょう。


ここで得する情報をひとつ。

どうしてもキャンセルしなければならなくなったとき、
ふつうはキャンセルして別の日や時間を予約するものです。
このときに「キャンセル」という言葉を使わないのがポイントです。

数日前であったら、
「○月○日の○時から予約してある○○ですが、○月○日に変更していただけませんか?」
という言い方をします。

場合によってはキャンセル料がかからないで日時を変更してくれることがあります。


これが通用するためにチェック項目は4つ。

・チェーン店でないこと
・スタジオの店員さんと顔なじみであること
・予約した日のぎりぎりでないこと
・電話でなく直接スタジオに行って言うこと

この4つができていればキャンセル料なしで変更してもらえる可能性があります。

ご迷惑でなければ変更してもらえませんかという姿勢で、
スタジオに対してではなく、店員さん個人にお願いする感じで。

僕は高校生のころ利用していたスタジオでよく日時の変更をお願いしたりしました。


もちろんバンド側だけ一方的に得することは難しいでしょう。
スタジオに対してもメリットを与えてあげることでバンドとスタジオとの関係を築いていくのです。

たとえば・・・
スタジオを2時間予約したいときに
5時から9時までスタジオが空いていたら
5時から7時、または7時から9時で予約をする。

6時から8時までで予約してしまうと
スタジオが5時から6時の1時間と、8時から9時の1時間が空いてしまいます。

ほとんどのバンドは2時間以上で予約するので
1時間枠を空けてしまうとスタジオを使うバンドがなかなか見つからなくなってしまいます。
1時間枠を空けてしまわないようにバンド側が協力してあげるのです。

バンド側がスタジオに協力してあげていれば
スタジオの日時を変更したいときなど多少の相談くらいはのってくれるようになるのではないでしょうか。


予約の日にちを変更してもらえる可能性をさらに高めるには・・・

たとえば今日が6月7日だとしましょう。
あなたは6月12日にスタジオを予約してあるのに都合がつかずにキャンセルしなければならなくなってしまいました。
でもキャンセル料金がかかってしまうので、顔なじみの店員さんに予約の日にちをかえてもらえるようにお願いしてみます。

このとき予約してある日にちよりも近い日にちを提案することがポイントです。

たとえば6月12日に予約をしてあるので、
それよりも近い「6月9日に変更できませんか」と頼んでみたとしましょう。

ここでスタジオ側の立場にたってみると・・・
あと2日しかない6月9日の空き枠をうめるよりも、
まだ5日残っている6月12日に空き枠のほうが予約がはいる可能性は高いだろうなぁ。

日にちを変更することがスタジオにとっても得になるのです。

お互いにメリットがあるのですから日にちを変更してもらえる可能性は高くなりそうですね。
もちろんその曜日や時間帯によっても異なってきますが。


Vol.5 スタジオでのマナー


まずはあいさつからですね。
おはようございますとあいさつをして受付に行きましょう。
もちろん夜であったとしても「おはようございます」です。

ここで、店員さんのあいさつを聞いてみましょう。
それによってどんなスタジオなのかをおおまかに知ることができます。

店員さんのあいさつが「おはようございます」だった場合、
その店員さんもバンドマンで現役で活動をしていたり、音楽業界にかかわってきた人なんだなぁと予想ができます。

機材でトラブルがあったり、わからないことがあったら、かなり高い確率で対処してくれます。
それに、仲良くなればいろいろな情報がもらえたりもしますよ。

もしも店員さんのあいさつが「こんにちは」や「いらっしゃいませ」だった場合、
音楽活動の経験などは無しに、音楽が好きでスタジオに就職したのかなぁと予想ができます。

こちらの店員さんでは、機材のトラブルに関しても自分ではわからず業者に問い合わせるなどするため、
すぐにその場では対処できないという人も多いようです。
もちろん例外もいますよ。
バンドマン以上に機材にくわしい人だっています。


まずは会員証を出し、「○時から予約した○○です」などといって受け付けをします。

スタジオ料金は前払いのところが多く、最初に料金をいわれるのですが、
一番早くスタジオに来たメンバーが立て替えておく必要はありません。
メンバーがそろうまで待ってくださいと言えば待ってくれますので安心して受け付けしましょう。

まずはあいさつと、予約をしたあなたが来ましたという報告をするのが大事です。


スタジオに入れる時間になるまではロビーで待ちます。

ロビーはスタジオの利用者全員が共同で使用します。
広く場所を占領したり、バカさわぎなどしているとトラブルになります。
ロビーは譲り合って使いましょう。

持ち込んだ楽器などの機材はほかの人の邪魔にならないように置きましょう。
機材車で来ている場合は、スタジオが終わったあとにロビーに機材を置いたままにしないで、
できるだけ早く機材車につみこんでしまいましょう。


スタジオの部屋に入ってからにもマナーがあります。

まずほとんどのスタジオでは、部屋の中は禁煙で飲食禁止になっています。
喫煙や飲食はロビーでお願いしますというようにはり紙がされているかもしれません。

スタジオの中には喫煙OKのスタジオもあります。
その場合でもヴォーカルのことを考えれば、自主的に禁止すべきでしょう。
タバコの煙が充満していて歌えないこともあるのです。

ドリンクの持ち込みOKのスタジオもあります。
ただしドリンクを持ち込んだ場合、缶やペットボトルをアンプの上に置かないようにしましょう。

これはアンプ、スピーカー、モニターなどは水にぬれて壊れてしまうことがあるからです。
実際に壊してしまわなくても、水にぬれたことによって音が悪くなってくることもあります。
そのため壊したという事実がなかったとしても、水にぬらしたということで罰金をとられることがあります。
缶やペットボトルはスタジオに備えつけてあるドリンクホルダーや床の上に置くようにしましょう。


スタジオの退室時間は厳守です。
かならず守ってください。

時間を過ぎてしまうと次に待っているバンドとの間でトラブルになることがよくあります。
スタジオのスタッフからの印象もかなり悪くなってしまいます。

5〜10分前には片づけをはじめて、退室時間までには持ってきたすべての機材を部屋の外に出し、
次のバンドが使えるような状態にしておかなければなりません。


練習がおわったあと、スタジオから借りたマイク、シールドなどを返します。
その際にはおつかれさまでしたのあいさつを忘れないようにしましょう。

最後に会員証をかえしてもらって終了です。
スタジオ料金が後払いの場合はこのときに精算します。

そのあと、ロビーでメンバーとミーティングなどをすることもあるでしょう。
ミーティングが終わって帰るときには、
もういちどおつかれさまでしたのあいさつをしてスタジオを出ましょう。


Vol.6 効率的な練習のすすめ方


スタジオに入ったら、セッティングですね。
楽器のチューニングをしたり、アンプのヴォリューム調整などをします。

セッティングにかかる時間はメンバーそれぞれ違います。
ほかのメンバーよりも先にセッティングが終わってしまったら、あなたは何をしていますか?


早くセッティングが終わってしまったメンバーは音を出さないことで時間の無駄をへらすことがあります。

セッティングをしている最中に、ほかのメンバーが大きな音を出していると、
自分の音が聞こえにくくなるためにセッティングに時間がかかってしまいます。

それに、セッティングが終わっているにもかかわらず大きな音を出していると、
「まだセッティングが終わっていない」と思われてしまうこともあります。

そのため「バンドで練習しよう」という雰囲気にならなくなってしまうのです。


ほかのメンバーのセッティングを待っているあいだ、練習していたいという気持ちもあるでしょう。
ヒマだから音を出して遊んでいたいという気持ちもあるかもしれません。

練習したいのであれば、アンプから音を出さずに練習したり、少なくとも音量を下げるくらいはバンドに対してのマナーでしょう。

待っている時間がひまになってしまったら、部屋の外に出て、ロビーでタバコを吸ったりドリンクを飲んだりして
セッティングが終わったメンバーと話でもしながら待っていればいいのです。


僕のバンドでは最初のころセッティングに30分〜1時間かかっていました。
実際にはもっと早くセッティングが終わっていたのでしょうが、
みんながそれぞれ大きな音を出して遊んだり練習したりしていたので、
セッティングとバンドでの練習との境界線が見つからずにいて、
バンドでの練習に取り掛かるまでの時間をかなり無駄にしてしまっていました。

「セッティングが終わったら音を出さない」というのを徹底したところ、
バンドの練習に取り掛かるまでの時間がかなり短縮されました。
かなり効果的ですよ。


「セッティングが終わったら音を出さないようにしよう」

しかし・・・
性格上「セッティングが終わったら音を出すな」と言えない人もいるかもしれません。
バンドによっても「音を出すな」とは言いにくいバンドがあるかもしれません。
でもそんな場合にも方法があります。

「セッティングが終わったら、ロビーで軽くミーティングしよう」と言うのです。

音を出さなくしてもらうのと同じ効果がありますよ。
あなたがセッティングをおわってロビーに出ていくと、セッティングの終わった他のメンバーもつられてロビーに出てきます。
セッティングが終わったら部屋から出るというシステムを作ってしまうのです。

「セッティングが終わったらロビーでミーティング」と言うことは重要です。
あなたが何も言わないでロビーに出てきてしまったら、ほかのメンバーは延々と音を出し続けているかもしれないのです。
このひとことは必要ですね。

あとはロビーでくつろぎすぎてしまわないように注意です。


セッティングで時間の無駄をなくしました。
では次は実際にバンドで練習するときの無駄をなくしていきましょう。

バンドで1曲を弾きおわったあと無意味に音を出していませんか?


ここでも音を出さないことで時間の無駄をへらすことがあります。
バンド全体でもう1回あわせようというまでに10分も15分もかかるようでは時間の無駄だとしかいいようがないですよね。

フレーズの確認をしたいのかもしれません。
1曲終わって、少し気がぬけてしまって音を出して遊んでいるだけなのかもしれません。
遊んでいるのなら論外ですので、すぐに音をとめるべきです。


曲がおわったら、どこをどうするべきかなどを指摘しあいます。

そのうえで確認しておきたいフレーズなどがあれば、
「ちょっと音の確認させて」などとメンバーにことわってから音を出すのがいちばんいいでしょう。

もちろんその場合でも、1曲まるまる弾いて確認するのではなく
部分的にチェックすればいいのですから1〜2分もあれば確認できます。

その間はほかのメンバーは音を出さないことがポイントです。
その間にほかのメンバーの誰かが音を出していたら、自分の音が聞きとりにくくなって余分に時間がかかってしまうのです。

そして時間がかかってくると・・・

音を出していなかったメンバーも待っているのにあきてきて音を出しはじめます。
1人でも音を出してしまうと全体が無駄な音遊びをはじめていってしまうのです。

誰かが音の確認をしているときは音を出さないのが無駄をなくす基本です。


バンドで曲を弾くとき、1曲まるまる弾くこともありますが、
1コーラスだけ(1番だけ)やろう、Bメロからやろうなどと、練習したい部分を重点的にやることで効率をあげることもできます。

初心者の方に多いのですが、
1曲をフルコーラス(曲の最初から最後まで全部)演奏して、終わったらまた同じ曲をフルコーラスで、
今度は曲をかえてまたフルコーラスでというようなやりかたをしています。

1曲最後まで演奏してしまうと、
どこか演奏の悪かった部分があったとしても、すべてを弾き終わるころには、どこが悪かったのか忘れてしまうものです。
その結果、悪い部分を直さずに、ただ単に曲を何回も弾いているという状態になってしまいます。

あなたが曲や演奏の悪いところを見つけたのなら、演奏の途中であっても一度演奏をとめてそこを指摘したほうがいいのです。

もちろんその演奏自体が曲全体の流れだけを確認したいなどのように、
フルコーラス演奏することに意味を持たせたものであったなら、演奏をとめるべきではありませんが。

ただ弾いているだけになってしまわないで、良いところと悪いところを判断して、
ポイントをしぼって重点的に演奏するのが上手な使い方だとは思いませんか?


では、フルコーラス演奏するのはどんなときが有効なのでしょうか。

まずは曲の流れを確認するときです。

スタジオで曲のアレンジをしたときに、サビが終わってからAメロにもどるのか、それとも間奏に入るのかなど、
その場で決めたものは忘れてしまいやすいです。
こうった場合にはフルコーラス演奏して確認しておくのがいいでしょう。

ステージングの練習のときにもフルコーラスで演奏します。

実際にライブなどで、前半ではいろいろなアクションをしてカッコよかったのに
後半になったら疲れて棒立ちになってしまうなどのこともあります。

長い時間ステージングをしながら引き続けられるための練習には、
ポイントをしぼった練習ではなくフルコーラスで何曲か続けるの練習が有効です。


長い時間練習をしていると休憩は必要ですね。
つかれてくると練習に身がはいらなくなってきます。
休憩なしでずっと練習を続けるよりは適度に休憩をとったほうがいいでしょう。

休憩中はどんなことをしていますか?

・ミーティング
・メンバーと雑談
・ご飯を食べたり、ジュースを飲んだり
・ほかのメンバーの楽器を借りて弾かせてもらう
・ひとりで黙々と練習する

メンバーによって、いろいろなパターンがありますね。
しかし、一度休憩にはいってしまうと、なかなか練習にもどらなくなるということはよくあります。
メンバーと長話になってしまったり、ご飯を食べに行ってしまったり・・・

僕の場合、長いときで1時間半の休憩になったこともあります。
スタジオ3時間しかとってなかったのに(・o・;)

ついつい長話になって、休憩がのびてしまうというバンドの場合、休憩の終了時間を決めてみるのもいいでしょう。
「○時○分まで休憩」などのように決めておくのです。
少し休憩したらまた練習ですね。


Vol.7 ライブに向けた練習法


スタジオではうまく弾けていたとしても、ライブではうまく弾けないこともあります。

明るさが違う、広さが違う、服装(衣装)が違う・・・
また、お客さんに楽しんでもらうためにパフォーマンスを取り入れたい、など
様々な原因があると思います。

しかし、多くの人にとっての一番の原因は「緊張」ではないでしょうか?

いくつかのバンドでは、次のような方法で練習をしています。

・スタジオにお客さんを呼んで公開練習する
・スタジオに友達を呼んで公開練習する

人前で演奏することに慣れてしまおうという方法ですね。

ジャンルやバンドの活動方針によっては、スタジオにお客さんを呼ぶことは好ましくないかもしれません。
僕も実際にお客さんをスタジオに呼んで公開練習したことはありません。
このような方法をしているバンドもあるという参考程度に。

友達を呼ぶことは多くのバンドで行われています。
まったく知らない人ではないので、それほど緊張しないかもしれません。
しかし、たとえば5人編成のバンドで、それぞれのメンバーが2人ずつ友達を連れてくれば全体で10人の観客が集まります。
そのうち8人は自分の知らない人という可能性もあります。
少なからず、緊張感を得ることはできるでしょう。

このような方法の場合、スタジオは広めの部屋を用意しなければなりません。
ですから、少しスタジオ代が高くなってしまいます。


ストリートで経験を積むのもいい方法ですね。
とは言っても、ストリートの緊張感とライブの緊張感は別のものですが(・o・;)


スタジオではうまく弾けていたとしても、ライブではうまく弾けない理由には、
衣装の違い、髪型の違い、靴の違いなど、普段のスタジオのときと、弾きやすさが違うことも原因です。

普段はTシャツなどでも、ライブの時には袖の長いシャツを着て、袖が引っかかって弾きにくい、ということもあるでしょう。
普段のスタジオでは、演奏しやすいように指輪やブレスレットを外してしまう人でも、ライブの時には外したりはしないでしょう。
また、普段アクセサリーをしないで、ライブの時にだけ身に付ける人もいます。
これらによって弾きやすさが違ってきます。

普段は髪を後ろで結んでいても、ライブの時には髪をおろす人もいます。
これによって、視界も全然変わってきます。
ライブのときに髪を結ばずに、おろしたことで、「フレットが見えない」ということもあるかもしれません。

普段は平底の靴を履いていても、ライブではヒールの高い靴を履いたり、厚底のブーツを履くこともあるでしょう。
これによってバランスの取りやすさ、疲れ方なども変わってきます。


このような違いが原因で、「ライブでうまく弾けない」ということを避けるために
スタジオでも、ライブと同じ状態で練習してみることもいいでしょう。

衣装や、ライブ用の靴を持ち込んだりして、それに着替えて練習するのです。

もちろん毎回これをやっていたら大変ですね。
適度に取り入れてみてはどうでしょうか?


スタジオではうまく弾けていたとしても、ライブではうまく弾けないのは、
スタジオの環境とライブの環境が違うことも大きな原因です。


まずは明るさ・・・
スタジオでは明るく、フレットを見ながら弾くこともできます。
足元にあるペダルやエフェクターなども見えます。
譜面や歌詞カードも見ながら練習することだってできます。

しかし、これらはライブのときに見えるとは限りません。

薄暗くてフレットが見えないこともあります。
足元にあるペダルやエフェクターなどが見えなくなることはまずありませんが、
ストロボ(チカチカした照明)などで、位置がつかみにくいこともあります。
もちろん譜面や歌詞カードを見ないことは当然ですね。

「ライブではフレットなどが見えなくなる」ということを想定して、スタジオでも照明を暗くして練習するのです。
照明を薄暗くするのではなく、真っ暗にしてしまってもいいでしょう。

暗くても演奏できるけど、「ソロのときだけはフレットを見なければ自身がないなぁ」という場合、
普段はフレットを見ないようにして、ソロのときだけフレットを見るようにするのです。

しかし、フレットを見ないつもりでも、意識していないと、自然にフレットに目が向いてしまいます。
目を閉じたり、別のものをずっと見続けるなどして、意識的にフレットから視線を外すことをして練習するのです。
目を閉じて練習して、ソロのときだけ目を開けるなどの方法もいいかもしれません。


もうひとつ、変な練習法を紹介・・・

ライブでは、緊張、疲れ、靴の違いなどから、棒立ちになってしまったり、バランスをくずしてしまう人もいます。
そこで「足の筋肉とバランスを鍛えよう」ということで・・・

・イスの上に立って練習する
・片足で立って目を閉じて練習する

普通に見れば、かなり変な人ですね(/||| ̄▽)/
でも、ライブで動けるようになったり、足が疲れにくくなったりして、なかなか効果がありました。


Vol.8 個人練習


多くのレンタルスタジオでは、バンドの練習の予約が入っていない時間を有効に利用するために
空いている部屋を個人での練習のために安く貸してくれます。

個人練習と言わずにちょっとだけ短縮して個人練(こじんれん)と言うことが多いようです。

個人練習の場合、バンドで借りる料金の3分の1くらいの料金で借りることができます。
これはあくまで個人(1人)でということになり、2人になれば料金がかわってきます。

1人で個人練習の場合はいくら、2人で個人練習の場合はいくら、
3人以上ではバンドと同じ料金というスタジオもありますし、
2人以上になった場合は(個人練習の料金)×(人数)というスタジオもあります。

どちらにしても2人よりも少ない人数で借りるのだったら、バンドで借りる料金よりも安くなります

個人練習の人数のかぞえ方は、スタジオの部屋に入った人の人数を数えます。
たとえ練習に参加しない見学者でも1人と数えられてしまうため料金がかかります。

個人練習は、バンドでの練習の予約の空き時間を使ってのサービスですから、
何日も前から予約をすることはできません。

前日か当日の予約しか受け付けないというのが一般的だったのですが、
1週間前から個人練習の予約ができるスタジオも登場してきました。


Vol.9 ほかにも練習できる場所が


高いスタジオ代・・・
なんとかならないかなぁと思っている方。

公共の施設を利用してみるのはどうでしょうか?

それぞれの区や市にもよりますが、区民センター、市民センターなどで音楽室を貸しているところがあります。
これらの施設の場合、レンタルスタジオよりも安い料金で練習スペースを借りることができます。

また、メンバー全員が区内、市内に住んでいたり、区内、市内の学校や会社に通っているなどのような条件をみたせば
区内、市内の団体としてさらに安くなることもあります。
ちなみに僕の住んでいる地域の公共施設では、スタジオの料金の半額程度で音楽室を借りることができます。

公共の施設の場合、アンプやドラムセットなどは別料金で貸し出しているところが多いようです。

区民センター、市民センターの予約方法は、それぞれの区や市によって違います。

レンタルスタジオと同じように先着順で予約をいれていくところもあれば、
申し込みをした人たち全員の中から抽選といった方法がとられることもあります。

多くの施設では利用料金を前金で支払いますが、
電話やインターネットで予約できるところもあり、そういった場合は後払いになります。

まずは、あなたの住んでいる区、市に音楽練習室などを貸してくれる公共施設があるかどうか調べてみましょう。


公共の施設は非常に安いのですが、欠点があります。

防音が、あまり良くない場合があることです。
隣の部屋の音が聞こえてくることもあるのです。

もうひとつ、アンプなどの付帯設備がよくない場合があります。

ふつうレンタルスタジオで働いているのは音楽が好きでバンドを経験したりなどして多くの知識をもっている人たちですが、
区民センターや市民センターで働いているのは公務員さんです。
音楽や機材の知識をまったくもっていない人が大多数だと思われます。

そのために、おいてある機材がバンドに適したものでなかったり、アンプの出力が足りなかったりして、
満足のいく音で練習できることはほとんどありません。
機材のトラブルにもほとんど対応できません。


しかし区民センター、市民センターの音楽室をもっとも効果的に使う方法があります。

アンプやドラムセットなど、自分の機材を持ち込むのです。
もちろん機材車がなければ無理な話ですが。

機材を運び込んだりする時間やセッティング(アンプなどの準備)の時間はかかってしまいますが、
料金が格段に安いので、そのぶんの時間を多めに予約しておいても料金は安くなります。

また、機材をレンタルする必要がなくなるので、レンタル機材の料金がかかりません。

セッティングに使う時間についても、ライブでのセッティング練習と思ってしまえば時間の無駄だとは感じないでしょう。


学生の方は学校の練習室を使うことができますね。

もしもあなたが学生の場合、学校の設備を使うのが一番いいでしょう。
クラブ、サークルの練習室のような場所を使えばスタジオ代はかかりません。
ミキサー、アンプ、ドラムセットなどの機材もある程度はそろっていることと思います。

しかし、いろいろと規制されることも多くなります。

たとえば、使ってもいい時間帯が何時から何時までと決められていたり、
その学校の生徒以外は使ってはいけないというケースです。

また、練習室を使うことができる時間帯の中でも、学校の中のほかのバンドも使用することでしょう。

ですから、練習しようとして学校の練習室にいっても、
先に使っていたバンドが練習をするのをやめなかったために、
その日あなたたちは練習できなかったということもおこってきます。

勝手に練習の時間を決められるわけではないので、
ほかのバンドとの時間調整をしていかなければなりません。

同じクラブ、サークルの中のほかのバンドと時間調整をするのはうまくいくのですが、
クラブ、サークル以外の人がメンバーにいる場合はほとんど使わせてはもらえません。
(学校によってはそうでもないのかもしれませんが)
完全に誰も使わない時間をねらっていくしかなくなってしまいます。

当時、僕のバンドのメンバーは学校とはまったく関係のない人たちだったのですが気にせず使ってしまいました。
とはいっても、クラブ、サークルの人たちが使うときにはちゃんとどいて、
誰も使わないときにだけ練習室を借りていたので、ある程度は見逃してもらえたようです。

学校の練習室というのは出入りが自由であるため、
友達だけでなく知らない人たちまでもが演奏を聴いていて、
おちつかないという状況もでてくるかもしれません。


これは学生にしか関係のない話だなぁって思いましたか?

そんなことはありません。
あなたが学生でなかったとしても、スタッフに学生を迎えてみたらどうでしょうか?
タダで学校の設備を使えることもあるかもしれませんね。


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