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Vol1 音程の協和
2つの音の響きがとけ合うことを協和(きょうわ)といいます。
2つの音の響きが協和した音程を協音程(きょうおんてい)といいます。
それに対して2つの音の響きがまったくとけ合わない音程を不協音程(ふきょうおんてい)といいます。
協音程の中でも2音の響きが完全にとけ合ったものを完全協音程(かんぜんきょうおんてい)といい、
音が協和してはいるものの完全協音程よりもとけ合い方が不完全なものを不完全協音程(ふかんぜんきょうおんてい)といいます。
協和の程度(どれくらい協和されているか)は、同時に鳴らす2つの音の振動数の比で決まってきます。
この2つの音の振動数の比のことを振動比(しんどうひ)といいます。
2つの音の協和の程度は、振動比が単純なものほど大きくなります。
<完全協音程>
完全一度(振動比1:1)
完全八度(振動比1:2)
完全五度(振動比2:3)
完全四度(振動比3:4)
たとえばA(440Hz)と1オクターブ上のA(880Hz)とでは振動比が440:880=1:2ですから完全協音程になります。
<不完全協音程>
長三度(振動比4:5)
短三度(振動比5:6)
長六度(振動比3:5)
短六度(振動比5:8)
<不協音程>
これら以外の音程は、不協音程になります
それぞれの音程には、同じ響きの異名同音の音程も含みます